星の降る街
-009‐ 2996年6月23日 PM 18:32
ガンカタっていいですよね、僕もやりたいです。
あ、本編には関係ありませんよ?
-キリエリア領-
ムーンライト管轄域
企業都市区画
スカイレールビル地下?
????????
「うぐっ…うぁ…くっ!」
ヤルミは動かない体に鞭を打ち、何とか立とうとするが体を支える骨が折れて居ては中々簡単には行かない。
その間も無人機はゆっくりと近付いてくる、この場を何とかしないと、何とか姉の仇を打たねばと思ったが。
姉の元へ行けるならそれも…。
そんな事考えたヤルミを叱る様な爆発音が響き渡る。
「ちょっと隊長ッ!!??」
「行くわよ!チヨ!!」
「ホントなんで隊長はそんな無茶苦茶するんですか!!」
シズキは限界まで威力を高めたポジトロンライフルの射撃を、無人機とその無人機と交戦していた青年の間に撃ち込み無理やり間合いを取らせた。
シズキはライフルをチャージモードに切り替えて、手甲を装着しタニヤがシズキのためにと強化しまくったマグナム級のハンドガンを抜きながら一階層へ飛び降りる。
「嘘でしょ!?行くってそっちですか!?」
「当たり前でしょ!無理ならそこから援護射撃!私に当てたら覚えてなさい!!」
「うぅ~~!!!援護します!!」
チヨと呼ばれた隊員はエネルギースナイパーライフルを構えて、相手の移動を阻害する様に射撃を行なってゆく。
シズキもハンドガンを片手に無人機へ一息で接近し胴体へ蹴り込む。
「はァッ!!」
無人機はたたらを踏みつつもしっかりと踏み止まり、とっさに残った右腕で追い打ちの右ストレートを防ごうとして。
ダァンッ!!
ハンドガンの強烈な爆裂音と共に腕部の装甲が変形する。
無人機にも感情はあるのか、まさかの不意打ちで驚いた様にその場から横っ跳びをして、シズキのハンドガンにより軸足の関節を撃ち抜かれた。
バランスを崩した無人機は地へ這い蹲り、そこへもう片方の足に対物狙撃ライフルの弾丸が撃ち込まれる。
「ちょっと仕事が遅いんじゃない?チヨ。」
「無茶を言わないで下さい、べったり張り付いてるのに無理ですよ。」
「あなたの訓練が甘い証拠よ、よっと!」
シズキは軽口を叩きながら壁を蹴って登りポジトロンライフルを回収する。
ヤルミはその光景を唖然と見つめるだけで何も出来なかった、目の前の彼女達はもしや魔女の使いではないかと思う程の強さを見せつけてきた。
あの力さえあれば…姉を1人で行かせて、死なせることもなかったかもしれないのに…。
そう思うが起こってしまった事は覆せない。ひがんだ所で姉は生き返らない。ヤルミは己の無力さに嘆き、俯いて涙を流してしまう。
だがそんな時、無人機がひとりでに動き出し、砲身をヤルミに向け始めた。
「…ッ!?チヨ!!」
「了解!」
その動きに気付いたシズキがチヨへ命令を下す。
チヨもすぐさま対物狙撃ライフルにて方針の根元を狙うが生きた片腕を盾にされて弾が通らない。
「チッ!間に合え!!」
シズキは背負ったばかりのライフルを持って二階から跳躍し折り畳んだままのポジトロンライフルを無人機に向け引き金を引いた、その瞬間。
ブシャーン!!
とまるで水を大量にぶちまけたかの様な音が響き閃光が辺りを照らす、その結果は目の前の地面から壁に掛けてをドロドロの溶岩の様な状態になっている事から、この武器の威力が伺える。
肝心の無人機は砲身が熱で曲がり体もドロドロになっていて無事な所がない程だ、それにもかかわらず無人機は辛うじて残っている右手の指でヤルミを指差しし続けていた。
「………?」
シズキはその光景を奇妙に思い、チヨへ無人機の監視を命じた。
そしてヤルミへ近付き容態の確認をしようと屈んだ時に、ヤルミの後ろに小さな窪みの様な物が見えた。
「ごめんなさい、少し体を動かすけど我慢してね。」
シズキはヤルミを優しく抱きしめて壁から移動させる。
「うぐっ…くぅ…!」
「ごめんなさい、我慢して。」
そう言ってヤルミを退かし終えると先程の窪みの部分を押した。
するとゴゴゴゴゴ!と音を立てながら目の前の壁が沈んで行き奥へ続く通路が現れた。流石にシズキも驚き固まり、ヤルミやチヨも動きを止めていた、そんな時。
ガタンッ!
と大きな音が響き全員の視線を集めた、大きな音の原因は胴体部が脆くなり折れて上半身を地に投げ出した無人機だった。
無人機はその状態からでも這うように、先程までヤルミがいたその後ろの通路へ進もうとしていた。
「………チヨ!あんたあの無人機持ってついて来なさい。」
「えぇぇッ!?なんでそんな、絶対罠ですって連れてっちゃ行けないやつですって!」
流石に敵の目標地点と思われる場所へ自ら飛び込む様な事をするとは思わなかったチヨはシズキを止めようとする、元々狙撃手である筈の2人だけで狭い通路を進むと言うのも中々に危険な行為な上に、どちらか1人が荷物持ちでしかも荷物は敵本体。
嫌な予感がするのも当然だ。
「じゃぁ私が運ぶわ、あなたがこの先を先行する?」
「そういう事じゃ無くってですね!」
「はぁ…何のために私が部隊5人の中からあなたを選んだと思ってるの?早くしなさい。」
「うっ…それは…分かりますけども。」
「早くしなさい。」
「………隊ちょ」
「早くしなさい。」
「分かりました!持っていきます!持っていきますとも!」
「いい子ね、急ぐわよ。」
「ちっくしょう…帰ったらやけ酒だよ…。」
チヨはYESしかない選択肢を突き付けられて嫌々に無人機を運ぶ事にきめた、チヨが無人機を抱え上げるのを見るとシズキはハンドガンのマガジンを交換し、ペンライトを持ちゆっくりと慎重に薄暗い通路を進んで行く。
進んだ先で少し大きな空間に出た、近くの壁に照明のスイッチの様なものがあったため適当に一番無難そうなスイッチを押す、すると部屋の一角が明るくなる。
続けていくつか押して行き部屋全体が見える程の明るさになった。
「………何ですか…これ。」
「………檻…ね。それも子供を閉じ込めていた。」
部屋の右側いっぱいにいくつもの檻が備え付けられており、中に小さな子供の白骨遺体の様なものまで転がっていた。
反対側の檻にはトラと呼ばれる野生動物の死体がある、その他オオカミと呼ばれる犬の様な動物の腐敗した死体もある。
シズキはざっと周りを見渡し他に何かないかと探したが、無人機が更に奥の壁を指差していた。
それを見たシズキは壁へと向かい、その辺りを観察すると。
「あった…。」
子供の背丈では届かない、野生の動物では理解出来ないし押せない様な作りのスイッチだ、だが残念ながらシズキも若干背丈が足りなかった。
「チヨ!」
「はい!」
「踏み台になりなさい。」
「…えっ?」
唐突な横暴にチヨも頭にハテナを浮かべる。
「この上にスイッチがあるのよ、私だけじゃ背が少し足りないの。」
「あぁ成る程。………それ踏み台にならなくても私が隊長を持ち上げたら良くないですか?」
チヨは無人機をそっと床へ下ろしながらふと思い直した。
「どっちでもいいわ、はやく。」
「はいはい了解です。」
そう言ってチヨはシズキを下半身から抱え上げる。
(あぁ…やっぱ隊長のお尻柔らかいし超いい匂い…。)
余談だがチヨは両刀使いだ。
作者「このシーンです、チヨさん。このゆるみきった顔、とても演技とは思えないし私は持ち上げるとしか台本に書いていなかったはずですよ?」
ちよ「だって監督!」
作者「監督じゃない!!」
ちよ「だって眠たい時に目の前にベッドがあったら?空腹の時に目の前にご飯があったら!?周りに誰もいないのよ!?寝るし食べるでしょう!?」
作者「周りにたくさん居ただろ!!カメラも回ってるよ!!役に入りきってんのは褒めてやるよ!!」
静樹「まぁ、前々から変な目線は感じてたし今回が初めてでもないし。プライベートで付き合うつもりはないからいいですけど。」
ちよ「SNSでずっと見守ってるから安心してください!」
作者「こんな予定じゃ・・・。」
あ、本編には関係ありませんよ?
-キリエリア領-
ムーンライト管轄域
企業都市区画
スカイレールビル地下?
????????
「うぐっ…うぁ…くっ!」
ヤルミは動かない体に鞭を打ち、何とか立とうとするが体を支える骨が折れて居ては中々簡単には行かない。
その間も無人機はゆっくりと近付いてくる、この場を何とかしないと、何とか姉の仇を打たねばと思ったが。
姉の元へ行けるならそれも…。
そんな事考えたヤルミを叱る様な爆発音が響き渡る。
「ちょっと隊長ッ!!??」
「行くわよ!チヨ!!」
「ホントなんで隊長はそんな無茶苦茶するんですか!!」
シズキは限界まで威力を高めたポジトロンライフルの射撃を、無人機とその無人機と交戦していた青年の間に撃ち込み無理やり間合いを取らせた。
シズキはライフルをチャージモードに切り替えて、手甲を装着しタニヤがシズキのためにと強化しまくったマグナム級のハンドガンを抜きながら一階層へ飛び降りる。
「嘘でしょ!?行くってそっちですか!?」
「当たり前でしょ!無理ならそこから援護射撃!私に当てたら覚えてなさい!!」
「うぅ~~!!!援護します!!」
チヨと呼ばれた隊員はエネルギースナイパーライフルを構えて、相手の移動を阻害する様に射撃を行なってゆく。
シズキもハンドガンを片手に無人機へ一息で接近し胴体へ蹴り込む。
「はァッ!!」
無人機はたたらを踏みつつもしっかりと踏み止まり、とっさに残った右腕で追い打ちの右ストレートを防ごうとして。
ダァンッ!!
ハンドガンの強烈な爆裂音と共に腕部の装甲が変形する。
無人機にも感情はあるのか、まさかの不意打ちで驚いた様にその場から横っ跳びをして、シズキのハンドガンにより軸足の関節を撃ち抜かれた。
バランスを崩した無人機は地へ這い蹲り、そこへもう片方の足に対物狙撃ライフルの弾丸が撃ち込まれる。
「ちょっと仕事が遅いんじゃない?チヨ。」
「無茶を言わないで下さい、べったり張り付いてるのに無理ですよ。」
「あなたの訓練が甘い証拠よ、よっと!」
シズキは軽口を叩きながら壁を蹴って登りポジトロンライフルを回収する。
ヤルミはその光景を唖然と見つめるだけで何も出来なかった、目の前の彼女達はもしや魔女の使いではないかと思う程の強さを見せつけてきた。
あの力さえあれば…姉を1人で行かせて、死なせることもなかったかもしれないのに…。
そう思うが起こってしまった事は覆せない。ひがんだ所で姉は生き返らない。ヤルミは己の無力さに嘆き、俯いて涙を流してしまう。
だがそんな時、無人機がひとりでに動き出し、砲身をヤルミに向け始めた。
「…ッ!?チヨ!!」
「了解!」
その動きに気付いたシズキがチヨへ命令を下す。
チヨもすぐさま対物狙撃ライフルにて方針の根元を狙うが生きた片腕を盾にされて弾が通らない。
「チッ!間に合え!!」
シズキは背負ったばかりのライフルを持って二階から跳躍し折り畳んだままのポジトロンライフルを無人機に向け引き金を引いた、その瞬間。
ブシャーン!!
とまるで水を大量にぶちまけたかの様な音が響き閃光が辺りを照らす、その結果は目の前の地面から壁に掛けてをドロドロの溶岩の様な状態になっている事から、この武器の威力が伺える。
肝心の無人機は砲身が熱で曲がり体もドロドロになっていて無事な所がない程だ、それにもかかわらず無人機は辛うじて残っている右手の指でヤルミを指差しし続けていた。
「………?」
シズキはその光景を奇妙に思い、チヨへ無人機の監視を命じた。
そしてヤルミへ近付き容態の確認をしようと屈んだ時に、ヤルミの後ろに小さな窪みの様な物が見えた。
「ごめんなさい、少し体を動かすけど我慢してね。」
シズキはヤルミを優しく抱きしめて壁から移動させる。
「うぐっ…くぅ…!」
「ごめんなさい、我慢して。」
そう言ってヤルミを退かし終えると先程の窪みの部分を押した。
するとゴゴゴゴゴ!と音を立てながら目の前の壁が沈んで行き奥へ続く通路が現れた。流石にシズキも驚き固まり、ヤルミやチヨも動きを止めていた、そんな時。
ガタンッ!
と大きな音が響き全員の視線を集めた、大きな音の原因は胴体部が脆くなり折れて上半身を地に投げ出した無人機だった。
無人機はその状態からでも這うように、先程までヤルミがいたその後ろの通路へ進もうとしていた。
「………チヨ!あんたあの無人機持ってついて来なさい。」
「えぇぇッ!?なんでそんな、絶対罠ですって連れてっちゃ行けないやつですって!」
流石に敵の目標地点と思われる場所へ自ら飛び込む様な事をするとは思わなかったチヨはシズキを止めようとする、元々狙撃手である筈の2人だけで狭い通路を進むと言うのも中々に危険な行為な上に、どちらか1人が荷物持ちでしかも荷物は敵本体。
嫌な予感がするのも当然だ。
「じゃぁ私が運ぶわ、あなたがこの先を先行する?」
「そういう事じゃ無くってですね!」
「はぁ…何のために私が部隊5人の中からあなたを選んだと思ってるの?早くしなさい。」
「うっ…それは…分かりますけども。」
「早くしなさい。」
「………隊ちょ」
「早くしなさい。」
「分かりました!持っていきます!持っていきますとも!」
「いい子ね、急ぐわよ。」
「ちっくしょう…帰ったらやけ酒だよ…。」
チヨはYESしかない選択肢を突き付けられて嫌々に無人機を運ぶ事にきめた、チヨが無人機を抱え上げるのを見るとシズキはハンドガンのマガジンを交換し、ペンライトを持ちゆっくりと慎重に薄暗い通路を進んで行く。
進んだ先で少し大きな空間に出た、近くの壁に照明のスイッチの様なものがあったため適当に一番無難そうなスイッチを押す、すると部屋の一角が明るくなる。
続けていくつか押して行き部屋全体が見える程の明るさになった。
「………何ですか…これ。」
「………檻…ね。それも子供を閉じ込めていた。」
部屋の右側いっぱいにいくつもの檻が備え付けられており、中に小さな子供の白骨遺体の様なものまで転がっていた。
反対側の檻にはトラと呼ばれる野生動物の死体がある、その他オオカミと呼ばれる犬の様な動物の腐敗した死体もある。
シズキはざっと周りを見渡し他に何かないかと探したが、無人機が更に奥の壁を指差していた。
それを見たシズキは壁へと向かい、その辺りを観察すると。
「あった…。」
子供の背丈では届かない、野生の動物では理解出来ないし押せない様な作りのスイッチだ、だが残念ながらシズキも若干背丈が足りなかった。
「チヨ!」
「はい!」
「踏み台になりなさい。」
「…えっ?」
唐突な横暴にチヨも頭にハテナを浮かべる。
「この上にスイッチがあるのよ、私だけじゃ背が少し足りないの。」
「あぁ成る程。………それ踏み台にならなくても私が隊長を持ち上げたら良くないですか?」
チヨは無人機をそっと床へ下ろしながらふと思い直した。
「どっちでもいいわ、はやく。」
「はいはい了解です。」
そう言ってチヨはシズキを下半身から抱え上げる。
(あぁ…やっぱ隊長のお尻柔らかいし超いい匂い…。)
余談だがチヨは両刀使いだ。
作者「このシーンです、チヨさん。このゆるみきった顔、とても演技とは思えないし私は持ち上げるとしか台本に書いていなかったはずですよ?」
ちよ「だって監督!」
作者「監督じゃない!!」
ちよ「だって眠たい時に目の前にベッドがあったら?空腹の時に目の前にご飯があったら!?周りに誰もいないのよ!?寝るし食べるでしょう!?」
作者「周りにたくさん居ただろ!!カメラも回ってるよ!!役に入りきってんのは褒めてやるよ!!」
静樹「まぁ、前々から変な目線は感じてたし今回が初めてでもないし。プライベートで付き合うつもりはないからいいですけど。」
ちよ「SNSでずっと見守ってるから安心してください!」
作者「こんな予定じゃ・・・。」
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