妄想おばさん

©️○➕○

家系

おばさんの家系はどうやらモテないみたいだ。

おばさんには5人の従兄弟がいる。

みんな30をゆうに超え、中には40代に突入したものまでいる。

がおばさんを入れて6人の従兄弟の中で結婚をしているのは、たったの2人だけ。

この2人が結婚したのはもう6年も前で、一気に2人結婚し、後を追いかけるものが、この6年の間に出てきてもいいものの、その後は誰も結婚しないまま、
みんな結婚からは縁遠い人間になってきている。

特におばさんの上の従兄弟だけは、男であり、
幼い頃からお年玉の額は10倍以上の格差を生み出されるほど、男だから、男だから、名前を継ぐからとの
期待が大きかったのだが、
小さな頃から明らかにカッコ悪いな。と
おばさんは失礼な事を思っており、
40を超えた今でも童貞なのではないかとすら、
えげつなく失礼な事をおばさんは考えている。

そんな従兄弟は、一身に期待を背負ってしまっているのに、40を超えた。

むしろ皆より10倍以上の格差をつけたお年玉やらプレゼントやら甘やかしが、今となってはその分重たいだろうと思っている。

が、よくよく考えたらその事に気がつけたらの話であって、呑気なアホなら、そんな幼き日の期待は忘れているなとも思った。

優しさと、いいところに就職しているという結婚におけるスペックは、取り敢えず持っているのに
結婚できない…とは、とんでもなく致命的であり、
逆にそのスペックを言い訳にできないだけ痛い。

と人の事を散々言ってるおばさんは、40キロも太り
童貞40代と親戚なだけあって、不細工で、
おまけに変わり者なので、おばさんも相当な致命的な
女である事は間違えない。

コメント

コメントを書く

「エッセイ」の人気作品

書籍化作品