つまりは、壊れかけた僕の思うこと

ただのねこ

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入院生活は、酷く暇だった。
手術する前まではよかった。
けど、手術後。
痛くて痛くて、眠れなかった。
ああ。
そうだ。
きっとこれは、罰だ。
僕に対する罰だ。
死のうなんて、バカなことした僕への。
世界に生きさせられた。
そう考えると、死のうとは思わなかった。
そのほうが、楽だった。
家族には、話していない。
誰にも言えない。
誰にも言っちゃいけない。
僕の中で、消化する。
それだけ。

リハビリも、順調に終わった。
予定よりも早く、退院した。
家での安静期間も、終わり。
学校に行くようになった。
そこで、痛感した。
本来の予定なら、僕はここにいないはずだった。
それが、こうして友達と笑ってる。
そんなことが、許されるのだろうか。
僕なんかに。

『死に損ない』

いつか思った言葉が、帰ってくる。
もう一度、自殺するべきなのか。
でも。
もう死ねない。
痛みが怖くて。
死ねない。
死ねなくなった、死にたがりは。
どうすればいい。
わからない。
どうすればいいのか。
わからない。
自分が、どうなればいいのかも。
わからない。
ぼくは、どうなれば。
どうすれば。
どんな。
どんな風に。
僕は、どんな風に生きればいい?

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