学校一の美少女がある日俺の妹になりました
喫茶店の語らい
 喫茶店の中に入ると偶然前座った所が空いていたのでそこに雫と一緒に座る。すると、一人の店員がお水を2つ持って来てカウンターの方に戻っていく。
 俺と雫の間で静寂が漂う。
 聞こえてくる音は時計が時を刻む音と店員が動く音ぐらいなものだ。正直言うと結構気まずい。
目の前にいる雫は下を向いて見るからに元気がなさそうに見える。その理由は......言うまでもなく朝の件だろう。迷ってるんだろうな......。
俺は目の前にある水を煽るように一気に飲み干す。まぁ、とりあえず......
「何か頼もっか」
 俺がそう言うと雫は下を向いたままメニュー表を取り顔を隠すようにメニューを見ながら......。
 「先輩の奢りですよね?」
 そう言ってきた。全く仕方ないな。
 「あぁ、俺の奢りだ。好きなの頼んでいいぞ」
俺がそう言うと、雫は隠していた顔を覗かせて少し嬉しそうに笑った。
 結局、頼んだものは前に来た時と変わらなかった。雫がココアとシフォンケーキBで俺がラテである。ちなみにラテアートはして貰ってない。
 美味しそうに食べる雫の姿を見て俺は少し安心した。
店の前で会った時は浮かない顔だったからな。そんな事を考えながらカップを口に運ぶ。
その時、雫はケーキを食べる手を止めてポツリポツリと話し始めた。
「私、お母さんが幸せになれるなら再婚もいいかなって思ってるんです。.......でも、私の私情でどうしてもいいよって言えなくて......」
そう言って俺の目を真っ直ぐ見つめてくる雫。
 雫の母親を思う気持ちはきっと本当なのだろう。そして雫の私情って言うのは.....こればっかりはどんなものか俺には分からない。だけど......。
「少し投げやりな返答だとは思うけど、俺は雫が思うようにやったらいいと思うよ。俺も朝には軽くいいとか言ったけど実際は不安なんだよね。だけど......」
 「だけど?」
 「父さんにも幸せになって欲しいし......ほら、雫とも仲良くなれたらなって思うし」
 そこまで言って気づいたが、今めっちゃ恥ずかしこと言ってないか!?
俺は雫の方を見ることが出来ず窓の方に視線を外してしまう。
すると、雫は勢いよく立ち上がる。俺は思わず外してた視線を雫に向けてしまう。
「ありがとうございます、先輩。お陰で答えが見えた気がします。それでは私はもう帰りますね。あ、ごちそうさまでした」
そう言い切った雫の顔はさっきまであった暗いものがなくなっていた。そして急いで店を出ていった。
何か答えに近づけること言えたのならよかったと思うべきか。俺はコップの中の温くなった残りを一気に飲み干して店を後にした。
 それから数日後
 俺の父親と雫の母親の再婚が決まった。
 俺と雫の間で静寂が漂う。
 聞こえてくる音は時計が時を刻む音と店員が動く音ぐらいなものだ。正直言うと結構気まずい。
目の前にいる雫は下を向いて見るからに元気がなさそうに見える。その理由は......言うまでもなく朝の件だろう。迷ってるんだろうな......。
俺は目の前にある水を煽るように一気に飲み干す。まぁ、とりあえず......
「何か頼もっか」
 俺がそう言うと雫は下を向いたままメニュー表を取り顔を隠すようにメニューを見ながら......。
 「先輩の奢りですよね?」
 そう言ってきた。全く仕方ないな。
 「あぁ、俺の奢りだ。好きなの頼んでいいぞ」
俺がそう言うと、雫は隠していた顔を覗かせて少し嬉しそうに笑った。
 結局、頼んだものは前に来た時と変わらなかった。雫がココアとシフォンケーキBで俺がラテである。ちなみにラテアートはして貰ってない。
 美味しそうに食べる雫の姿を見て俺は少し安心した。
店の前で会った時は浮かない顔だったからな。そんな事を考えながらカップを口に運ぶ。
その時、雫はケーキを食べる手を止めてポツリポツリと話し始めた。
「私、お母さんが幸せになれるなら再婚もいいかなって思ってるんです。.......でも、私の私情でどうしてもいいよって言えなくて......」
そう言って俺の目を真っ直ぐ見つめてくる雫。
 雫の母親を思う気持ちはきっと本当なのだろう。そして雫の私情って言うのは.....こればっかりはどんなものか俺には分からない。だけど......。
「少し投げやりな返答だとは思うけど、俺は雫が思うようにやったらいいと思うよ。俺も朝には軽くいいとか言ったけど実際は不安なんだよね。だけど......」
 「だけど?」
 「父さんにも幸せになって欲しいし......ほら、雫とも仲良くなれたらなって思うし」
 そこまで言って気づいたが、今めっちゃ恥ずかしこと言ってないか!?
俺は雫の方を見ることが出来ず窓の方に視線を外してしまう。
すると、雫は勢いよく立ち上がる。俺は思わず外してた視線を雫に向けてしまう。
「ありがとうございます、先輩。お陰で答えが見えた気がします。それでは私はもう帰りますね。あ、ごちそうさまでした」
そう言い切った雫の顔はさっきまであった暗いものがなくなっていた。そして急いで店を出ていった。
何か答えに近づけること言えたのならよかったと思うべきか。俺はコップの中の温くなった残りを一気に飲み干して店を後にした。
 それから数日後
 俺の父親と雫の母親の再婚が決まった。
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