イデアの無双冒険記
全王戦再び #33
「どうしたんだ?」精霊達はなお見つめてくる。
疑惑の目ではなかった。だからこそ分からなかった。
そして、ようやくスパークが喋り始めた。
「イ、イデアさん…今の技は一体何ですか?」
その質問に答えたのは僕ではなく、ダークだった。
「スパーク、今のはディバース-カラミティ…
人たちは知らない究極の技です。」
ダークは淡々と話しているように見えるが、
顔をしっかり見ると冷汗をかいていた。
「あれがディバース-カラミティ…二刀流の究極の奥義」
スパークも名前だけなら知っていたようだが、
実際に見たのは初めてのようだった。
イデアにとって、この場の空気は少し辛かった。
それにより早く行こうと、催促をかけた。
精霊達もイデアの気持ちが分かったのか、
すぐに黙って馬車に乗った。
その後も何だかんだ起こったが、切り抜けてようやくソウルディアに到着した。
その場で見たのは何人もの衛兵だった。
そう、なぜならイデアは国家反逆罪で追われていた。
その場の空気はかなり重かった。
「イデア-ロードだな?少し来てもらおうか…」
それを聞いた精霊達は、
「イデアさんが何かありましたか?」
「これが任意でしたら拒否権はあります」
衛兵達は顔をしかめて、再び口を開いた。
「イデアは国家反逆罪で問われている、それが理由だ」
呆れたと、言わんばかりの顔を精霊達は作った。
イデアはとりあえず、丸く収めたかった。
「分かりました。ですがその件については、
全王戦が終わってからで宜しいですか?」
さすがの衛兵達も、そのような対応に出るとは思ってもいなかった様子だった。
「了解した。全王戦が終わったら、女王様の部屋に必ず来るように…」
精霊達は、(ようやく終わった…)とでも言いたげな顔をしていた。イデアはそれを見ていて、微笑した。
衛兵達が踵を返して去って行くと、精霊達は
「あぁーまったく失礼するよね!  聞いていて腹が立ってきちゃった。イデアーご飯食べよ〜」
「「あんたが払うわけじゃないでしよ!」」
僕と他の精霊達で見事なくらいにハモった。
「まぁ普通に考えれば、僕が巻き込んだもんね…
よし!今日は高めのご飯を食べるか!」
それを聞いていた精霊達は、一斉に笑顔になった。
面白いくらいジャストタイミングで。
(それにしても誰が全王戦に出るんだろ?
フリューディアに強い人はソリアさんか…でもソリアさんは全王戦にも王戦にも出ないからな…)
そんなこんな考えながら僕は目を閉ざした。
疑惑の目ではなかった。だからこそ分からなかった。
そして、ようやくスパークが喋り始めた。
「イ、イデアさん…今の技は一体何ですか?」
その質問に答えたのは僕ではなく、ダークだった。
「スパーク、今のはディバース-カラミティ…
人たちは知らない究極の技です。」
ダークは淡々と話しているように見えるが、
顔をしっかり見ると冷汗をかいていた。
「あれがディバース-カラミティ…二刀流の究極の奥義」
スパークも名前だけなら知っていたようだが、
実際に見たのは初めてのようだった。
イデアにとって、この場の空気は少し辛かった。
それにより早く行こうと、催促をかけた。
精霊達もイデアの気持ちが分かったのか、
すぐに黙って馬車に乗った。
その後も何だかんだ起こったが、切り抜けてようやくソウルディアに到着した。
その場で見たのは何人もの衛兵だった。
そう、なぜならイデアは国家反逆罪で追われていた。
その場の空気はかなり重かった。
「イデア-ロードだな?少し来てもらおうか…」
それを聞いた精霊達は、
「イデアさんが何かありましたか?」
「これが任意でしたら拒否権はあります」
衛兵達は顔をしかめて、再び口を開いた。
「イデアは国家反逆罪で問われている、それが理由だ」
呆れたと、言わんばかりの顔を精霊達は作った。
イデアはとりあえず、丸く収めたかった。
「分かりました。ですがその件については、
全王戦が終わってからで宜しいですか?」
さすがの衛兵達も、そのような対応に出るとは思ってもいなかった様子だった。
「了解した。全王戦が終わったら、女王様の部屋に必ず来るように…」
精霊達は、(ようやく終わった…)とでも言いたげな顔をしていた。イデアはそれを見ていて、微笑した。
衛兵達が踵を返して去って行くと、精霊達は
「あぁーまったく失礼するよね!  聞いていて腹が立ってきちゃった。イデアーご飯食べよ〜」
「「あんたが払うわけじゃないでしよ!」」
僕と他の精霊達で見事なくらいにハモった。
「まぁ普通に考えれば、僕が巻き込んだもんね…
よし!今日は高めのご飯を食べるか!」
それを聞いていた精霊達は、一斉に笑顔になった。
面白いくらいジャストタイミングで。
(それにしても誰が全王戦に出るんだろ?
フリューディアに強い人はソリアさんか…でもソリアさんは全王戦にも王戦にも出ないからな…)
そんなこんな考えながら僕は目を閉ざした。
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