イデアの無双冒険記

ノベルバユーザー110405

全王戦再び #32

「お客様さん、もう乗りましたか?」運転士の顔を見ると、どこか「早くしろ」と物語っていた。
さすがに苦笑いするしか無かった。

「はい。いつでも大丈夫ですよ!」威勢よく返事して、

「では行きましょう。2時間位で着きますので、
準備しておいて下さい」
馬車は動き出し、精霊達はソワソワし始めた。

「何かあったか?みんな」気になったから、
そんな気持ちで聞いてみた。

「い、いやーイデアさんと馬車に乗るのは初めてで…」
だからどうした?、そんな冷たい事は言わなかった。

「そ、そうだったな初めてだったな…」
とても答えづらい質問だったのか、噛んでしまった。

「お客さん!見えましたよ、魔物が!」
指差す先には、野太刀のような大きい刀を持った緑の牛の悪魔がいた。
それを見た精霊達はというと、

「ヒッ!」  「気持ち悪い…」  「ウエッ」反応は十人十色だ
何で共通点は「気持ち悪い」のが、綺麗に揃ってるんだ
ツッコミどころ満載の反応だった。

「アースは、地面からの干渉であれの動きを妨害してくれ。 ダークは視覚遮断の魔法をアイツに。
後の3人は僕と一緒に、直接ダメージを与えよう!」

そう言ってアースは、地面干渉魔法を使い緑色の悪魔
「グリーンデビル-ロード」をよろめかせた。
ダークは視覚遮断魔法を使って、視覚を奪った。

「ス、スゴイ…」運転士は、あまりの他際の良さに感嘆を漏らしていた。(彼らは一体…)

「プロミネンス!」火炎爆散魔法をフレイヤが唱え、
「「プリズマリン-サンダー!」」それはスパークとアクエリアスが編み出したコンボスキル。

小さな水滴一つ一つに、麻痺効果が付与されてる。
それが身体中に着いた悪魔は、のたうち回る事も許されずただ一方的に、攻撃を受けていた。

その中で僕は悪魔の目の前に立ち、2本の剣を抜いた

試すのは遠距離奥義魔法「ファイナル-カラミティ」の 
原理の魔法力(魔力)を半分使って波動を穿つ。

だがイデアが試そうとしてるのは、魔法力(魔力)を
剣に込めて穿つ刀流のオリジナル技。
「ディバース-カラミティ」その速さは光速を超える。

この世界で1番速いのは光だ。その速さは秒速280m、
だがこの技は見る限り秒速300mを超えている。
しかもこの技を使うと、異常な体力の消耗を代償に
意識できる速度の限界を超える。

「イデア…改めて思うと本当に何者なの?
ディバース-カラミティ、意識の限界を超える…か」
ダークは目の前で起こっている、非現実的な現象に
目を見開かせている。

悪魔を倒すことにかかった時間約21秒。倒した時間を見たら刹那の時間だった。
「いやー、久しぶりに本気を出したわー?」
イデアの言葉が疑問形になったのは、
精霊達が僕の事を見つめていたから。

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