イデアの無双冒険記

ノベルバユーザー110405

孤独の中で #22

僕は国家反逆罪として狙われてる事を知らなかった。

(それにしてもここはどこだ?
この感覚は何となく癒されるな…)と僕は感じた。

すると背中に生えていた黒く輝く翼は、
白銀に輝く羽に色が変わった。
(とりあえず何でこうなったかを辿るか…)

まず僕は名前の分からない森に落ちた後、
眩い光を見てこの場所に着いた。

(ていう事はここは別の世界なのか?
とにかくこの世界から抜ける方法を探さないとな…)
思いつきまずは人を探した。

「バアァァン」と爆音が聞こえてきた。
僕はその音にすぐに反応し、
背中に生えた翼を使い飛んでいった。

音の発生した場所を見ると、
一人の女の子が多数の魔物に襲われていた。

「助けに行ったほうが良いかな?
お礼に抜ける方法とか教えてくれたり…
よし!助けに向かうか」と助けに向かった。
すると襲われていた女の子は、
魔法を使って倒して行く。
だが僕はある事に気付いた。

(おぉ…あ!足りない。これでは殺される)
と倒された魔物の向こうで、
致死魔法を唱えていた魔物がいた。

(くそ…ソニック-セイバー)
自らの耐性力を引き換えに、
スピードを上げて相手に斬りかかる。
しかもイデアは飛んでいる。
超加速の中僕は、魔物を全て斬り落とした。

「あー、危なかった。
すいません、お怪我はありませんか?」と聞くと、
女の子は、

「どうしてこの森にいるのですか?
この森に人間が来る事は不可能のはず…!
まさか魔王の手先かっ!」と魔法を唱えようと構えた

「いえいえ、僕は魔王の手先ではありませんよ。
第一手先だったら助けませんよ…」
と言ったが、まだ疑いの目が僕に向けられている。

「ふーん?そう。とりあえず名前を聞いても?」
僕は名前を聞かれたので、

「僕の名前はイデアです。
宜しければあなたの名前もいいですか?」と聞くと、

「いいわ。私の名前はアクアリアス、水の精霊の長よ」
とアクエリアスは言った。
すると僕は気になっていた質問をした。

「ここは一体どこなんですか?」と尋ねてみると、
それを聞いたアクエリアスは

「ここは精霊の森カイナスよ。」するとアクエリアスは
僕を見て不思議そうに聞いたきた。

「さっきから気になるんだけどさ…その翼は?」
(僕の翼を見ていたのか…)と分かると、

「この翼はいつの間にか生まれてた、みたいな…ハハ」
笑って答えたが、顔は引き攣っていた。

「その翼はこの世界の神である、ヘパイストス様に
認められると授けられる翼…あなた、何者ですか?」
再び疑惑の目が僕にかかる。

「普通の冒険者ですよ、自分で言うのもアレですが
現実の世界だったら負けないですよ…」と言った。

「腕が立つのね…それなら問題無いわね…
あなたに相談があるの。
詳しくは私達の村に着いたら教えるね!」

そして僕達は精霊の村に向かった。
その途中でも魔物がちらほら見えた。

「あっ…」と言ってアクエリアスは倒れた。
(恐らく魔法を使い過ぎたんだろうな…)と考えて、
とりあえず魔物を処理した。

僕は倒れたアクエリアスを抱きかかえて飛んだ。
前もって方向は聞いていた。
すると小さな集落が見えてきた。

「あ…あれが村よ…」と何とか意識を取り戻した
アクエリアスだが、今度は疲れで寝てしまった。

「おーいアクエリアスさん? 寝てるし!」と叫びながら
村に降り立った。
するといきなり魔法が飛んできた。
アクエリアスを抱いてたので剣を抜けず、
避けるしか無かった。

「危ないよ!僕はただアクエリアスさんを
ここに連れて返しただけだよ!」と用を叫んだ。

「アクエリアスさんを?!早くその方を渡せ!」
と叫びかえされた。

「分かったよ!」と返して、
たまたま持っていた毛皮を敷いてその上に
アクエリアスさんを乗せた。
その後立ち去ろうとすると僕は立ち去ろうとすると、

「待て冒険者よ、そなたからは敵意を感じない…
しかもヘパイストス-ウィングを持っている。
すまぬいい遅れた、私の名はソリュム精霊の長だ。
我らの願いを聞いてはくれまいか?」と聞かれた。

「分かりました、引き受けましょう。
ちなみに願いとは?」と興味本位で聞くと、

「この村に来る途中で魔物と出会わなかったか?」
イデアは来る途中で魔物と出会っていた。

「はい、何回か出会いました。それが何か?」

(魔物が出る事は普通だと思ってたけど、
どうやらここでは出る事が問題なのかな?)

「元々この世界に魔物なんぞいなかった…
ところが最近魔王領の魔物が、この世界に
入ってきてな。どうやら狙われてるのだ、
だから我らは共に原因を突き止め反撃するつもりだ
一緒に来てはくれぬか?」

「分かりました」

「どうやらボクは本当に
トラブルメーカーかも知れないな…」と呟いた。
















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