イデアの無双冒険記

ノベルバユーザー110405

全王戦 #20

朝起きると目の前にはレインさんの顔があった。
(……え?きっと夢だろう)とその時は考えた。 

(そろそろ起きるか…と目の開けるとレインさん の
顔がやはり目の前にあった)

「え? えぇーーっ?!」と僕は大声で叫んだ。
レインさんも驚いた様子だ。

(おいおい朝から展開が、ベタすぎるだろ〜!)と
僕は心の中で叫んだ。
すると落ち着きを取り戻したレインさんが、

「朝食を食べに行きますか!」と提案した。
(流石に不可抗力だな、これは……)と思い賛同した。

するとレインさんがいきなり顔を赤くして
「あ、あの昨日のことは忘れてくださいね?」
と言ってきた。

(昨日の事?あれか! あれを忘れろとっ!
僕には出来ませんね)とは言えないよな…

「分かりました、忘れておきます」
(絶対に無理だっ!)とそんな事だけ考えてると
いつの間にか朝食を食べ終わっていた。

「じゃあ行ってきます。
他の人達には行ったと伝えて下さい」と言って
僕はスタジアムに向かった。

スタジアムに着くとやたらと視線を感じる…
別に僕はこのような視線には慣れている。

(いけないな…試合前緊張しては)と頬を叩いた。
スタジアムの観客はほぼ満員だった。

するとアナウンスの声が聞こえてきた。

「おはようございます!それでは今日も
全王戦を行っていきたいと思います!」
(朝からでかい声を聞くと頭痛がするなー…)

「それでは2回戦 イデアvsソーラ 試合…開始!」

(確かショートファイターだったな…てことは
素早い動きを来るかもな…リンダンと同じだ)
と考えて大勢を整えると狙ったかのように、
ソーラが真っ直ぐ走ってきた。

「僕も行ってみよう…だが狙うのはアレだ!」
と狙いを付けて、互いが重なる時に剣を振った、
僕は体ではなくダガー(武器)を狙った。

ダガーに当たった剣はダガーを貫いた。
ダガーは綺麗に斬られていた。
ソーラは絶望に見舞われたが、魔法で対抗してくる。
(残念だが魔法なら僕は負けない…)

(インヴィジブル-セイバー)と心に思うと、
剣に光がほとばしる…!
剣を水平に振りソーラをふき飛ばした。
ソーラはそのまま気を失い僕は勝った。

「勝者イデア!」とアナウンスは驚愕混じりに言った。
(何とか勝てた〜あの人相当強いぞ)

観客は楽そうに勝てたように見えたが、
イデアはかなり焦っていた。
「続いての試合はモランvsリンダン 試合…開始!」

いきなり眩い光がリンダンと観客を襲う。
その直前に(アンチ-ライト)と心で唱える…

アンチ-ライトは眩しい光がきても、
普通にいつも通りに相手を見ることが出来る魔法だ。
その中では見たのはモランが剣で相手を
斬っている所だった。

光が消えると同時に相手は倒れた。 
(魔法使いだけど剣も使うのか…これは楽しめそう)
と控え室で武者震いしながら考えた。

「さぁ皆さんお待ちかね!決勝戦です!
まずは…数々強者を難なく倒した謎の二刀流使い
イデア!  」
すると観客から「オォォー」と声が上がった。

「対する相手は前回の優勝者モラン!
両者位置について試合……開始!」と言った瞬間
予想どうりに光を放った。

(アンチ-ライト)と僕は心の中で唱える。
するとモランが凄い速さでこっちに向かってくる。

(そうだ!アレを使おう…クリーン-フラッシュ)と
唱えると光が消え去った。
観客はようやく何が起こってるか掴んだ。

そこにはモランの乱撃を軽々と捌くイデアが映った。
モランは捌くだけで攻撃しない僕に腹を立てたのか、

「君、捌くだけじゃなく斬ってきたらどうなの!」と
声に出した。
 
(え?斬っていいの?それなら遠慮無く)と察した
モランは剣を構えた。

(スピード-アクセラレーション!)すると
イデアは加速して、モランに斬りかかる。
モランは躱し背中を斬ろうとする。

僕は「計算どうりだ!」と叫びもう一振の剣を抜いた。
背面でモランの剣を受けると僕は

「勝つ…絶対に勝つ 負けてられないんだぁーー!
二刀流奥義… ディバース-オブ-ゴッドォォ!」と
二刀流最上級奥義をモランに穿った。

「〜〜っ!やっと来たか…こちらも本気で行こう!
細剣奥義…オクタブル-シューティングッッ!」と
互いが互いに奥義を穿った。

最初の10発をモランは防いだが、
魔法が切れたのか それ以上攻撃が来なかった。
(チャンスだ…これで僕の勝ちだーーっ!)

「ウラァァァアア」と加速した上に二刀流のスピード
そんな超加速した状態でモランを斬っている。

「アァァァ…アッ!」とモランを斬り落とした。
モランはそれ以上動かなかった。
動かなくなったモランを見たアナウンスは、

「今年度の優勝者は…イデア-ロードだーーっ!」と
アナウンスは精一杯の声で叫んだ。
 
僕はたくさんいる観客の中にいた、
レインさんにVサインを送った。
向こうも気付いたのかVサインを送り返した。

「うっ痛たた」とモランさんが立ち上がろうとを見て、
僕は立とうとするモランに手を差し伸べた。
するとモランさんは笑顔になり、

「ありがとうイデア君。
君を前にすると本気でぶつかりたくなってね。
まさか奥義をその歳で持ってるとは驚いたけどね」
と僕を褒めながら手を掴み立ち上がった。

観客席からは拍手が湧いた。

そういう訳で僕は全王戦で優勝した。
観客席に行くとまた拍手が湧いた。

「おめでとう!イデア君」
「おめでとうございます!」と賞賛されまくった。

「あ、ありがとうございます…」と素っ気無い変事だが
僕は精一杯喜んだ。
すると僕の方にレインさんが走ってきた。
走ってきたと思いきや、僕に抱きついてきた。

「イデアくーん良かったぁ優勝おめでとう!」と
抱きつかれた僕はしばらく再起不可能だった。

(……え?レインさんに抱きつかれてる
一旦レインさんを離すか)と考えた瞬間、
レインさんの胸が当たった。
(ひいっ!む、胸が当たってる…!)と思い込んだ瞬間

「………ボンッ!」と頭が爆発した。
僕はその場に倒れ込んだ時には、
僕は意識が一切無くなっていた。
その間にいろんな事があったらしい。

「ひーイデア君よー、もてる男は辛いね」と
アルトが、僕を冷やかしたらしい。
しかもアナウンスまでもが…!

「な、なんと優勝したイデア君女性に
抱きつかれて気を失ったらしいです!」と冷やかした
その場はドッと笑いが生まれた。

気を失ったせいで、表彰式に出られなくなっていた。
レインさんが申し訳無さそうな顔で、

「ごめんなさい…つい嬉しくなってその…」
後ろでアルトがニヤニヤしていた事に僕は気づき、
目を細めて睨んだ。
(後で覚えてろよ〜アルトォ〜ッ!)と
部屋を出ていくアルト最後まで睨んだ。

「そういえばこの国の女王がイデアさんに
話があるそうなので、
起きたら伝えて欲しいと頼まれました」
(この国のトップが僕に何の用なんだ?)と思って、
支度をした。
それを見てたレインさんが、

「て、手伝いますね!」と荷物など手伝ってくれた。
(やっぱレインさん本当に神だ…助かるな〜)
片付けつつこんな事を考えていると、
あっという間に片づいた。

「ありがとうございます!」と言って
僕は宿を出てこの国のトップに会いに行った。











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