イデアの無双冒険記

ノベルバユーザー110405

僕の新しい名前です! #14

そして僕達4人は丘の上に向かった。
道中で魔物とよく出会ったが、
アルトさんと僕で何とか切り抜けた。 
(この人達かなり強いな…)と僕は内心ホッとした。
その途端に

「グギャァァラァァッ」と地鳴りみたいな
音が聞こえたきた。
鼓膜を破りそうな爆音が響いた…。

「今のは一体何でしょうね…」とフェルトさんが
僕を見て聞いてくる。
(完全に答えを期待してるわ この人…)と思いながら
予想を話した。

「恐らくはドラゴンの鳴き声でしょう。
耳を塞ぐ道具があれば便利ですけどね」と
言ったものの僕は持っていなかった。
他の4人も無かったのか肩をすくめた。

そして1時間が経過すると丘の上に黒い生き物が
いた。(アイツがダークネスドラゴンか…でかいな)
と厄介そうに考えた。

するとアルトさんが

「よし!今から討伐するぞ。気を引き締めて行こう!」
と皆を励ましドラゴンに向かって歩いた。

僕も(そろそろか…)と思い、2本の剣を抜いた。
その剣の美しさに少しアルトさんは見とれていた。
(励ました張本人がまさかのフリーズ?!)と
僕は色んな意味で驚いた。

「アルトっ!気を引き締めて行きますよ!」と
レインさんが子供を叱りつけりつけるように、
アルトさんを正した。

するとドラゴンがこちらに気付き、

「グギャァァラァァッラララ」と威嚇してきた。
アルトさんは正面から突撃した。
するとドラゴンは空に高く翔び、ブレスを吐いた。

「危ないアルト!下がって!」とレインさんが
大きな声で叫ぶが聞こえなかった。
(仕方ないか…)と考えて、僕も前に走った。

ブレスが吐かれた瞬間に僕はアルトさんに追い付いた
(逃げるには間に合わないかっ…)と考えて、
「守る」事を選択した。

「シルバーシールド!」と叫んだ。
白い繭みたいな光が僕とアルトさんを包む…!
繭が包むと同時にブレスが繭に衝突した。
ブレスが切れると同時に繭が消えた。

「危なかった…アルトさん大丈夫ですか?」

「あ、あぁ大丈夫だイデア君は?」
アルトはイデアを逆に心配した。

「僕は大丈夫です!少し危ないので下がって下さい」
と僕はアルトさんに言った。
何をするのか分からないアルトは、

「分かった。気を付けろよイデア!」と
何をやるのか分かったような口調で注意を促した。
(闇属性だなやっぱり…)と僕は考えた。

「仕方ないかっ!」と言った瞬間に僕は
ドラゴンに向かって高く跳んだ。
ドラゴンは尻尾で叩き落とそうと
尻尾をイデアに振り落とした…!

僕は体を捻って尻尾を躱しつつ、
尻尾を斬り落とした。
しかし同時に腹部分に鱗の破片が刺さった。

「グッくそ」
(腹部分をやられたから体技が使えない…だが
使わなかったらあの人達が危ない
あれを使うしかないか…)
と僕は心に決めて剣を強く握った。

(1度地面に立ってから使おう 今だ!)と僕は
地面に着地した瞬間再び高く跳んだ。
ドラゴンは腕で落とそうとする…

(失敗したらさすがに死ぬかもな…)と覚悟を決めて
【二刀流】の技を放った。

「二刀流奥義…ザ-ディバース!」
放った瞬間持っていた剣が眩く光り
ドラゴンの腕を貫通する…

「うらぁぁぁぁッ」
と叫びながら僕は一心不乱に剣を振る
振るたびに鱗が剥がれるのが分かる。

地面に着地して再びドラゴンに斬りかかる
ドラゴンはブレスを吐いた、しかも今までとは
比べ物にならない位の威力だ。
それでも僕は突撃する。

「シルバーシールド!」と叫び
銀色に輝く繭を纏った僕はドラゴンに最後の
一撃をうち放った…!
ドラゴンはそのまま地面に落ちていき
絶命した。僕は3mの高さから気を失い落ちた。

僕は気が付いたら暗闇にいた。

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