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超絶美少女の彼氏(凡人)は尽くされているが気苦労が絶えない

卿猫

夏休みの夕食

 この前、白雪さんの家に料理を食べに来るという約束をしたため、俺は今、白雪さんの家に来ていた。
 ここまでは別になんら問題はない。…今、この家には俺と白雪さんしかいないことを除けば…

 え、なんで二人きりかって?
 白雪さんのお義父さんとお義母さんが(余計な)気をきかせて出て行ってくれたからだよ!!!

「りゅーたくん!できたよ!」

 そんな俺の気苦労を知ってか知らずか、白雪さんか明るい声で話しかけながら料理を持ってくる。

「おぉ、これはすごいな……」

「そうでしょ、私、頑張ったんだから!」

 白雪さんが持ってきた皿の上には山盛りの肉、肉、肉。
 だいぶ前に白雪さんに肉が好きだとは言った覚えがあるがまさかこんなことになるとは……

 俺が驚いている間にも、白雪さんは着々と晩御飯の準備を進めて、俺の前の席に座る。

「じゃあ、いただきまーす!」

「いただきます」

 そう言って俺がご飯を食べようとすると、白雪さんが話しかけてくる。

「ね、ね、りゅーたくん!」

「ん?」

「はい、あーん」

 そしてあろうかとかあの伝説の『はい、あーん』をやってきたのだ。
 突然の白雪さんの行動で少し戸惑ったが、グイグイと進めてくるのでおとなしく食べることにした。

 よく、カップルがやることとしてあげられるこの行為だが、実際にやってみると顔から火が出るくらい恥ずかしい。これを人前でやってるカップルのメンタルはどうなっているのやら。

「どう?おいしい?」

 白雪さんがちょっと不安そうな声で聞いてくる。

「お、おいしいよ」

 正直恥ずかしすぎて味がわからないが、今ならどんなものでも美味いと思える、、、気がする……

 そんななか、白雪さんが期待のこもった視線を俺に向けているのに気づく。これは次は俺がやる番ってことなのだろうか。
 俺は肉を箸で少し取ると、それを白雪さんの口元へと運ぶ。

「あーん」

 そう言って食べる白雪さんが満足そうなのを見てから俺はご飯を食べる。だがすこしすると、またもや白雪さんが俺の口元に肉を運んでくる。

 もしかしてこの食べさせ合いはずっと続くのではないだろうか……

 ♢

 晩御飯の食べさせ合いを終えて、恥ずかしさだけが残った食卓で俺は帰り支度をしていた。

「じゃあ白雪さん、また明日」

 そういって家を出ようとする俺の腕を白雪さんが掴む。

「ん?どうしたの白雪さん」

 俺が質問すると白雪さんから衝撃的な答えが帰ってくる。

「今日、私の家に泊まっていきませんか?」と。

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コメント

  • ノベルバユーザー225569

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