部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

番外編 部活の先輩と付き合ってみた



更新が遅れてしまい申し訳ありません!!

今回は特別回で
国木田が後輩、七海が先輩のポジションと
なっています。




 

僕は国木田拓海。
この春、都内にある大学に何とか無事に入学した
大学1年生の男子だ。
そして紆余曲折あり、なんと念願の彼女が出来た。 

「ほら、先輩。起きてください」
「……むぅ、まだ寝たい」
「そんなわがまま言わないでください。
早く起きてください」
「い〜や〜だ……寝たい〜」
僕の目の前で駄々をこねているのが平塚七海先輩。
部活での先輩であり、彼女である。
見た目はとても可愛い。
それは認めよう。
だけど……
「起きないと朝ごはん、作りませんよ?」
「ごめんごめん!! 起きるー!!」
この先輩、生活能力が低い。
僕が隣に引っ越してくるまでは、親友の江國凛子先輩が
この先輩の面倒を見ていたらしい。
「ほら、早く僕のベットから出てください。
外に干したいので」
「酷いよ〜拓海〜こんな可愛い先輩を
ぞんざいに扱うなんて〜」
「……先輩、本当に朝ごはん抜きますよ?」
「うわーん!! それはやめてー!!」
こんな風に、この先輩にはたまにキレる時もある。
「全く……何しているんですか平塚先輩」
僕がそのように呼ぶと、先輩は頬を膨らまして
「もう、2人きりの時は呼び方違うでしょ?
さぁさぁ!! 呼んで!!」
「はいはい分かりましたよ……七海先輩」
「えへへ〜拓海〜!! 」
と言いながら僕に抱きついてくる七海先輩。
なんやかんやで彼女に甘い僕だった。


「今日の拓海が作るご飯も美味しいな〜!!」
「そうですか、なら良かったです」
いつもの事ながらこの先輩は食べっぷりがいい。
見ているこちらとしては嬉しい。
「よし、これからもご飯よろしくね!!」
「いやいや、少しは自分で作ろうよ先輩……」
僕が呆れながら言うと先輩は
「大丈夫、拓海は私が養うから!!」
開き直っていた。
「まさかのヒモですか僕は!?」
「私、めちゃくちゃ稼いでくる。
拓海、家の事やる。
ーーうん!! ベストな役割分担だよね!!」
「待て待て!? 先輩、僕にも男としての矜持が
ありましてですね……」
「大丈夫、拓海の分も稼いでくるし!!」
まぁ確かに、この先輩ならそれを平気でやってきそう。
僕は家事が得意な方だが、それでも……
「せめて、好きな人の前ではカッコつけさせて
欲しいんですけどね……」
「えっ?」
先輩は驚いた顔をした。
「ほら、僕は先輩の後輩ですけど……彼氏でも
あるわけなんですよ……だから大好きな彼女の前では
カッコよくやりたいわけなんですよ……」
うん、我ながら言っていて恥ずかしい。
だけど、これは僕の嘘偽りの無い気持ちだ。 
「拓海〜!!」
また抱きついてくる先輩。
「ち、ちょっと先輩!? 今度は何ですか……」
「こんなカッコいい年下の彼氏を持った私は
幸せだな〜!! 拓海大好き〜!!」
「はいはい、僕も先輩が大好きですよ」
「でもこんなカッコいい彼氏がいたら職場の女性が
ほっとかないよね……」
と深刻そうな顔をする先輩。
「大丈夫ですよ、先輩。僕今まで彼女いなかった 
んですから、ありえませんって」
「いや分からないよ……肉食系女子には気をつけてね?
彼女達すごいからね……」
「僕には七海先輩しか興味無いので大丈夫ですよ」
「い、今のはは、反則だよ!! ズルイ!!
あともう一回言って!! 録音するから!!」
と言いながらスマホを取り出す先輩。
「言わないですよ……」


「拓海〜一緒に寝よ?」
先輩が僕のベットに入りながら言った。
「はいはい、分かりましたよ」
「えへへ〜今日も一緒に寝れる〜」
と可愛い笑顔を浮かべる先輩。
……相変わらずこの笑顔には弱い僕だった。
「ねぇねぇ、拓海」
「はい、何ですか?」
「キスして〜お願い〜」
「えぇ……」
「拓海がキスしてくれたらいい夢見れそうなの!! ダメ、かな?」
「分かりましたよ……では、こちらを向いて
もらえますか?」
「えへへ〜うん!!」
と僕は先輩に優しくキスをした。
「やっぱり拓海のキスって優しいね」
「そうですか?」
「うん、そうだよ〜
ねぇ私からもキスしていい?」
「ちょうど僕からもお願いしようと思ってました。
七海先輩、キスしてもらえませんか?」
「うん、じゃあするね」
と今度は先輩からキスしてきた。
「先輩のキスも優しいですね」
「そうかな? えへへ〜じゃあ寝よっ!!」
「そうですね。では、おやすみなさい先輩」
「おやすみ拓海!!」

ーー明日はこの可愛い先輩とどんな事をしようか?

ーー外に行くのもいいだろうし

ーーいつものように家でゴロゴロするのも
いいだろう。

そんな事を考えながら僕は意識を手放した。

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コメント

  • あいす/Aisu

    うーん!!先輩後輩変わっても甘いのは変わらないなw
    すいませーん!激辛カレー3つ!

    4
  • ミラル ムカデ

    立場が変わっても二人は二人でしたね

    4
  • A・L・I・C・E

    なんか、甘いな。
    コーヒーのブラックが、とんでもなく甘くなるくらい甘いな。

    4
  • ノベルバユーザー34792

    七海が家事をして国木田だダメダメパターンも見たい

    3
  • Yori

    待ってました!
    2周しちゃいましたこの期間でw
    先輩、後輩入れ替わってもバカップルですね!

    3
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