部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

却下だ‼︎


今回は国木田の後輩である織田視点で
話が進んでいきます





大学の学食にて

俺と桜、平塚は作戦会議をしていた。
その内容とは・・・
「どうしたらいいのやら・・・」
「はい、織田先輩 ︎」
「何だ、平塚?」
「もう既成概」
「却下だ ︎」
「最後まで話を聞いてくださいよ ︎」
「もう既に既成概まで言っていただろうが ︎」
あぁ〜平塚って国木田先輩がいないとかなり面倒だ ︎
「はいはい吉晴〜」
次は隣の桜が手をあげた。
「・・・一応、聞こうか桜」
100%嫌な予感しかないが・・・
「もうここは既成」
「お前らはバカなのか ︎バカだよな ︎」
何でこうも思考回路が同じなんだよ ︎
会議始まって5分もしないで頭痛が酷い。
改めて国木田先輩のありがたみを感じた。

・・・ではなんでこんな事になったのかと言うと

昨日、先輩から話を聞く

そのまま桜に話す

桜、一気にやる気を出す

その日の内に平塚へ協力するという内容のメール送る。

じゃあ学食に集まりましょうとなる

現在に至る

まぁこんな感じで俺らは集まり話をしていたのだが
2人とも天然というか思考がかなり偏っているため
話をまとめるのにひと苦労している。
「てかその相手の人・・・えっと・・・」
「凛子です」
「そうそう凛子さんだ、その人写真ある?」
俺はふと気になった。
果たしてどんな人が森を好きになったのか?
平塚から話を聞いている限りは良い人なんだろうが
実際に見てみたいと思った。
「ねぇ吉晴?」
「なんだ桜?」
隣にいる桜に呼ばれたので振り向くと
「もしかして浮気?」
彼女にいきなり浮気扱いをされた。
「いやいや待て待て、どうして今の流れでそうなる」
「織田先輩、まさか・・・」
平塚も俺の事を疑っているようだ。
「俺はそんな不純な動機ではないからな ︎」
というか気がついたら何故か責められる立場になっていた。
理不尽ここに極まれりだろう。
「とりあえず話を戻そうか・・・」
「あっ、逃げた」
「逃げましたね、今」
「うるさい・・・今の状況だとその凛子さんだっけ?
森の眼中に入ってないだろうな」
「多分、後輩の友達程度の扱いだろうね。
中々前途多難だよね〜」
「凛子から聞いた限りだと連絡先は交換したそうです」
「まず1つ目の関門はクリアしたようだな」
森と初対面の場合、連絡先を聞く以前に会話をするのが
大変だ。とりあえず連絡先は交換したのだから
後はその女子の方がどんな風に会話を広げるか?
これに尽きるだろう。
「まぁ多分何かしら俺らもアシストした方がいいよな」
「そうだね〜」
森って顔だけに限定したらかなり良い。
ただ、致命的にコミュ症で奥手なだけだ。
あいつは自分が好かれてるなんて思ってないからな・・・
「とりあえず私と平塚で凛子ちゃんの方は話をするから
吉晴は森の方をお願いしてもいい?」
「分かった。2人ともそっちを頼んだ
あ、そういえば桜」
「ん?何〜?」
「先に言っておくが凛子さんが可愛いからといっても
いきなり抱きつくなよ?」
「ま、ま、マッサカ〜」
あっ、これやるパターンだな。
「本当にやるなよ?」
「だ、大丈夫 ︎今回は森を応援するためだからね ︎
・・・でも少しだけなら〜」
「んな訳あるか ︎その子困るだろが・・・」
「えぇ〜私の楽しみが〜」
今普通に楽しみって言いやがったよ。
「頼むからやめてくれよ・・・」
今日何度思った分からないが、改めて国木田先輩の
大切さを味わった俺だった。

まぁ予想してた通りにそんな簡単に事が進むはずが
無いというのを俺らはこの後すぐに思い知ることになる。



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