部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

これ以上に何があるんだ?

「本当の目的だって?そんなの英語以外に
何があるって言うんだ ︎」
「一応、最後通告をしておくけど
僕達にちょっかいを出さないって
約束するならこれ以上
僕は何もしないよ?」
「はっ、笑わせるな ︎最後通告だぁ?
お前ハッタリかよ?だから」
「昨年の8月」
「何?」
「昨年の8月、丁度お前が留学とやらに行く直前
ーーお前は何をしていた?」
「何だと・・・?」
センパイからその言葉を言われた瞬間
常村君は明らかに同様していた。
・・・昨年の8月に何かあったんだろうか?
「僕がお前の事を調べている中で
どうもその期間、まぁ要するに
留学に行く直前が1番変なんだ」
「その期間に何か問題でもあんのかよ」
「普通、留学ってさ数ヶ月かけて
色々な準備をするはず。そしてお前が
申し込んだ留学って、お前が申し込んだ
時期には既に応募を
締め切っているはずなんだよね」
「そりゃたまたま人数に空きが出来たからな」
「それはおかしい。だってその留学って人気で
すぐ募集期間が終わったはずだ。
まぁ留学に関してはお前の父親の力でも
借りたんだろうな」
「だから留学がどうした?
さっさと結論を言えよ」
「お前にそこまでして留学に
行く必要があったのか?
ーーいや、お前にはどうしても
留学に行く必要が
あったんだ、違うかい?」
「だ、だからどうした ︎」
常村君が妙に焦り出した。
「ーーお前、今まで何人
ヒトの彼女に手を出してきた?」
「 ︎」
常村君は今までで1番驚いた顔をした。
「・・・センパイ、それどういう事?」
と聞くと、センパイは常村君の方を向いたまま
「こいつ、今まで何人ものヒトの彼女に
手を出してはすぐに捨ててきたんだ」
と吐き捨てる様に言った。
「・・・えっ」
「何組ものカップルを壊してきて
自分は悠々と女遊びをしているんだぜ?」
「・・・」
私は何も言えなかった。
常村君がそういう事をしていたのも驚きだが
(・・・じゃあ何でセンパイが
そんな事知ってるの?)
私はそれにも驚いていた。
「しかも彼女を取られた男子から逆恨みされて
暴力沙汰になったのが昨年の8月。
その事を父親に泣きついたんだってさ」
「何でお前がそこまで知ってる ︎」
「お前を徹底的に痛めつける為にさ。
それ以外に何がある?
というかさ常村、ここ教室だぜ?」
「はっ ︎」
そういえばここ教室だった。
すっかり2人の剣幕に飲み込まれて忘れてた。
周りを見るとクラスメイト達が唖然としていた。
「国木田、お前 ︎」
「常村、人生終わったな。
ーーまた父親にでも泣きつけば
いいんじゃないか?」
センパイはあくまでも
落ち着きながらそう言った。
「お、俺がお前らに何をした ︎
こんな風にされるまで俺は何かしたか?」
「はっ?お前何言ってんの?」
とセンパイの目が一段と細くなり
声のトーンが下がった。
・・・ヤバイ、センパイ本気で怒ってる。
しかも滅多に見せないぐらいに。
「取り巻きの連中に命令して七海を泣かした。
七海にしつこく迫った。
僕と七海との大切な時間を奪おうとした。
ーーこれ以上に何があるんだ?」
センパイの気迫に常村君は完全に怯えていた。
私ですらセンパイの気迫に怯えている。
そしてセンパイは今度は
取り巻きの子達の方を向き
「君達も彼と同じ罪だよ?
だって七海を泣かしたんだからね、
ーーまぁ、でも君達が好きだった奴は
こんなクズだったけどね。
見る目無かったね」
と取り巻きの子達にトドメの一撃を加えていた。




後2、3話ぐらいで常村には退場してもらいます

コメント

  • ノベルバユーザー239382

    スカッとした

    1
  • ペンギン

    国木田先輩の逆襲いい!
    見ていて気分がスカってする!w
    この後の展開も楽しみにしています!

    3
  • 活字中毒者

    国木田先輩の逆襲いいね〜最高っす
    これからも頑張ってください

    6
  • MEG士

    やばいっす!めっちゃ面白いですw
    これからも頑張ってください(p*・ω・)p

    6
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