部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

私と吉晴との出会い

私と与謝野先輩はセンパイの部屋で
晩御飯を食べた後、この旅館の名物である
温泉に向かった。
「くぅ〜〜いい湯加減〜‼︎」
「確かにそうですね〜」
と改めて隣の与謝野先輩を見る。
「ん?どうしたの?」
「いえ、ただ・・・」
スタイル良すぎませんか?
私よりも10センチ以上高くて、出るところは出て
引っ込みところは引っ込んでいる。
まさにザ・モデル体型だ。
私自身はスタイルにはそれなりには
自信がある方なんだけど、与謝野先輩を見ると
争う気が無くなる・・・
「あ〜まさかスタイル気にしてる?」
「い、いや別にですが・・・」
と与謝野先輩は私の方に近づいてきて
「えい」
「な、な、な、何してるんですか⁉︎」
いきなり抱きついてきた。
「もぅ平塚可愛い〜‼︎」
「ち、ちょっと⁉︎どこ触ってるんですか⁉︎」
「いや柔らかい〜柔らかい〜。こんな触り心地が
いいのに〜国木田先輩はいいな〜
平塚を合法的に触れるんだから」
「ご、合法的って・・・」
・・・まぁ確かにセンパイなので触っても
嫌じゃないし、むしろ触って欲しい‼︎
あっ、でもたまには強引なセンパイに無理矢理って
いうのも興奮しそう・・・
「いいな私も平塚を触りたい〜」
と私の色々な所を触りながら言う。
「既に触ってますよね⁉︎」
「だって柔らかいんだもん〜」
「それ理由になってないですよ⁉︎」
とそれから暫く与謝野先輩は触り続けた。

「いや〜晩御飯の時は焦ったね〜」
「織田先輩ですか?」
「そうそう、いきなりかっこよくなるんだから
やめて欲しいよ・・・」
と文句を言いながらも嬉しそうな与謝野先輩。
「いいじゃないですか〜彼氏に愛されている
証拠ですよ〜。はぁ私もセンパイにあんな事
言われてみたいな〜」
・・・まぁセンパイの良いところはそこじゃ
ないんだけどね‼︎
「でも国木田先輩のノロケは言えるよね?」
「・・・センパイについてノロケろと言われたら
半日は潰せる自信はありますよ」
「ごめん、今はいいよ・・・」
「そうですか・・・
じゃあ与謝野先輩と織田先輩の馴れ初めを
聞かせてくださいよ〜」
「ん?どうして?」
「だって知らないの私だけなんですよ⁉︎
知りたい、知りたい〜」
「まぁいいかな」
「やった~」
「私と良晴が付き合うきっかけになったのは・・・」
と与謝野先輩が当時の状況を話してくれた。

与謝野目線
私が良晴と出会ったのは部活の新歓コンパだった。
私たちの他にも新入生はいたが、私たちはたまたま
席が隣になり、新入生同士というのもあり
話すことが多かった。
そして新歓が終わった後もよく連絡を取っていた。
通っているキャンパスが違うというのがあり
部活の活動日ぐらいしか会えないというのを
私は若干当時から寂しかったが。
この頃から私は少し吉晴の事が気になっていた
のかもしれない。
そしてたまたま1つ上の国木田拓海という
先輩の家によく同期の森と織田が
来ているというのを聞いた私は
その先輩の家を訪れた。
それから森や国木田先輩とも親しくなり
吉晴とは更に仲良くなった。
ここで告白とか出来たら良かったのだが
そうは上手くはいかなかった。


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