部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

一波乱起きる

今日は平塚さん、森、織田がいるキャンパスにて
部活の練習。
こっちのキャンパスは上級生が少ないから家が近い
僕ともう1人の同期でいつも回しているが

最近は・・・
「このようにやれば出来る」
「分かりました」
と何故か夏目がいて、そして何故か平塚さんを
教えている。

その頃の僕は
「大会前だから、タイムを計るよ。本番だと思って
全力でやってくれ」
「「分かりました‼︎」」
と大会が近い森と織田を教えている。

何故このようになったのか、その数分前に戻る
「よし‼︎今日も練習やるよ〜〜」
「「「はい‼︎」」」
といつものメンバー、森、織田、平塚さんで練習を
始めようとしていて、準備体操をしていた。
「よぉ国木田」
と何故か夏目が来た。
「どうしたの夏目?練習かい?」
「ああ、そりゃ主将なのと、お前の負担を減らすため」
「分かった。じゃあ・・・」
「俺が平塚を見るから、お前は2年生を見ろ」
「おいおい、勝手に決めるなよ。今日の指揮者は
一応僕だよ?」
「お前、部内で一番弱いじゃん。この前だって2年生
に負けたよな」
「・・・ッ‼︎」
「夏目先輩、流石にそれは・・・」
と森が言おうとしたところ
「平塚、国木田みたいにはなるなよ?」
と平塚さんに向けて言った。
「わ、分かりました」
と平塚さんは若干慌てた様子で答えた。
「・・おい、2年生やるぞ」
「先輩・・」

そして時間軸は現在に至る。
「織田は、終盤に体力が切れかける。前半はあまり
力を入れなくていいから、終盤の見せ場に全力注げ」
「はい‼︎」
「森は終始一定のペースでやれているのはとても
いい。だが一定のペース過ぎて、メリハリが無いから
それぞれの見せ場の部分でメリハリをつけよう」
「はい‼︎」
「じゃあ次は今言われた事に気をつけながら
やっていこうか」
と2年生に指示を出した後、平塚さんの方を少し
見てみた。
「お〜上手いな。その調子でやれば直ぐに国木田を
超せる」
「分かりました。頑張ります」
といつもの無愛想はどこにいった並みに笑顔を見せる
我が天敵夏目。ところどころ「国木田」を強調して
いるのが、僕を更に腹立たせる。
「夏目先輩、流石にご本人がいる前で言うのは
マズイのでは?」
と平塚さんが恐る恐る言うと
「いや、いいんだよ。あいつは同期どころか部内で
一番弱いからな。俺に一度でも勝てたら変えるが
そりゃ無理だろうな〜‼︎」
「夏目先輩‼︎」
と織田が珍しく怒っていたが
「やめとけって織田」
「ですが先輩は怒らないんですか‼︎」
「そりゃ事実だからね。反論できっこないさ」
「だから先輩はいつもいいように使われるんです‼︎」
「まぁ落ち着け、織田は今年から大会に出るから
問題は起こすな」
「俺は・・・」
と織田が悔しそうに言ったので僕は
「僕個人としては織田の方が主将に今の時点で
相応しいと思うぜ。
・・・どっかの贔屓ばっかりする主将よりもさ」
「おい、誰の事を言っている」
「さてさて誰だろうね」
と夏目が分かりきっている事を、僕に聞いてきた
ので、僕もわざわざとぼけた。
「・・・お前選手にならなくてもいいのか?」
「いやいや、さっき君が言ったじゃんか
・・・僕は部内で一番弱いってさ、その弱いのを使ったら
みんなからバッシングの嵐だね〜〜」
「お前」
「なんだい」
僕らが一触即発の雰囲気を察したのか
「と、とりあえず練習しませんか?夏目先輩も
国木田先輩も練習しましょうよ」
と平塚さんが間に入った事によりその場は収まった。

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