朝の顔と夜の顔をもつ男

ノベルバユーザー109731

第四章~久々の休みに思わぬものを連れて帰ってきた~

今日は久々に土日休みがとれて、日頃の疲れを癒しているところだ。

仕事依頼がない日はとても久々で、何をしようか悩む。

朝からのんびりできるのは、何日ぶりであろうか・・

休みをとれたのはいいが、何をしようか悩む・・。

愛猫と遊ぶか、友達と遊ぶか、買い物に行くか・・・

まぁ何をするかはその時に決めればいいか。

職場の奴らに、休みの日何をしているのかと聞かれたことがあって、俺に休みはほとんどないなんて言えないから、そこは適当に誤魔化しておいた。

他の奴らはリア充宜しく、彼女とデートだの、友達と遊びに行くだので、休みの日は充実しているようだ。

というのも、昼職をしていないため本職にしているので、

あいつ(クソオーナー)に声かけられる前までは俺だって、あいつらみたいに過ごしていたのだが・・・・・。

まぁそんなことはどうでもいいとして・・・・・。

問題は何をするかだ。

一日中のんびりしていてもやることがなくて暇になるからな・・・・・

んー新しい服でも買いに行くかな!

ちょうど欲しい服あったし。

かなり悩んだが、割とあっさり決まった。

朝食を済ませ、服に着替え、出かける準備をしていたら、母親に、“出かけるついでにメモに書いてある物買ってきて!!”と頼まれた。

母さん、ついでって何!?ついでって!!母さん自分で行けばいいのに・・・。
全く人使いが荒いんだから・・。
そんなことを思いながら、俺は渋々出かけた。

えーっと、買ってくるものは、大根に、ニンジンに、ゴボウ・・・・って根菜類ばっかりじゃん!!

俺は母親に渡されたメモをみて、思わずツッコんでしまった。

今日の夕飯根菜鍋?昨日か一昨日も根菜鍋じゃなかった!?

俺は、ついに母さんがぼけ始めたのかと一瞬思ってしまった。

まぁ、そんなことはいいとして・・・

俺は自分の買い物と母親に頼まれた買い物を済ませ、家へと帰って行った。

その帰り道のこと、俺の足元に小さな野良猫の子猫が一匹、すり寄ってきた。

餌がほしいのか、ニャーニャーとねだってくる。

いや、あの、俺、餌持ってない、てか、無い。

この子猫は俺のこと親猫と間違えているのか?

俺にどうしろと?

俺が歩くとその子猫もぴったりと横にくっ付いて来る。

俺って動物に懐かれる体質だったっけ?そんなことを思いながら、歩き続けること約5分。

やっぱり着いてきていた。

俺がちらっと見てやると嬉しそうに、ニャーって鳴くもんだから、このまま連れて帰ることにした。

母さんなんて言うかなー、あ、その前に父さん大丈夫かな・・・・・。

いろいろ考えながら無事に家についた俺。

両親の反応が怖いな・・・・・、と言うか先住猫のモモの反応がな・・・・・。

まぁ俺の両親も鬼ではないから、こいつ(子猫)のこと許してくれるかが問題で・・・。

ただいまー。

そう言って、こいつ(子猫)を家に連れて上がる。

お帰りーっと母親。

母親はこいつ(子猫)を見るなり、“どうしたの?このこ?”

俺は、こいつが勝手に付いてきたんだけど、どうしようもないから連れて帰ってきた。と話した。

母親は、“飼いたいなら飼ってもいいわよー”と言っている。

おいおい母さん、そんなあっさり飼ってもいいって言われてもな・・・

父さんはというと、“母さんもいいって言っているんだし、いいんじゃないか?モモにも友達できていいと思うし。”と母さんよりはまともな回答をもらうことが出来た。

なんとか両親は突破できたが、問題は先住猫のモモだ。

モモと合わせて大丈夫なのか?モモは、こいつのこと、威嚇したりしないだろうか?

いろいろと心配事が出てくるが、合わせてみないことにはわからない。

とにかく合わせてみるか・・・。

俺は何時ものように、モモーっと呼ぶと、ニャーとひと鳴きしてこちらへ来る。

モモの前に、こいつを下すと、モモは嫌がる素振りもなく、嬉しそうにしている。

まぁ両親もいいっていってくれているし、(モモもいいよって言ってくれたはず)こいつを新しい家族として迎え入れることにした。

こいつの名前どうしよう・・・・・

よくみたらこいつオスだ・・・・・。

んーどうするかねぇ、名前・・・・。

名前が決まらなかったので、家族会議で話し合った結果、こいつの名前は、“レオ”に決まった。

これからよろしくな!レオ!と言ったら、ミューと元気よく返事をしてくれた。

それにしても、レオ可愛いな・・・。もとろんモモも可愛いぞ?

帰り道に思わぬものを連れて帰ってきたそんな久々の休日。

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