異世界無双物語〜超パワーですべてを打ち破る!!〜
ーーーー第2話ーーーー
スキル授与
さて、お祈りって何を祈ればいいんだろ?肝心な所聞き忘れたなぁ〜
まぁいっか、感謝の気持ちを込めてお祈りしよう。
「神様ありがとうございます」
何に対して?と野暮なことは聞いちゃダメだぞ?毎日笑って暮らせているんだからその感謝の気持ちだからね?
べ、別に他に思いつかなかったとかそんなんじゃないんだからね?本当だよ?あ、でもスキルを授けて貰ってありがとうございますでもよかったかもしれない。ま、済んだことをあれこれ言っても仕方ないよね。
「いやいやもっと、こうなんかあるじゃろ?他にもなんか言ってみ?」
うーん、他にもって言われると逆に思いつかないんだよね〜不思議だね。
「…まぁいいじゃろ。儂は神様だし?心がすごーーーく広いから許してやろうかのう」
そんなに長く言ったら逆に小さく聞こえるよ?
「なぬ!?そうか言葉とは難しいのう。もう少し言葉を練習してみるか?そうすればあやつも機嫌を直してくれるかもしれんしのう」
何事も練習あるのみだよ。
…あれ?
「そういえば、誰ですか?」
「今頃気付いたのか…儂は神様じゃ。お主にスキルを授けにきたのじゃ」
「おおー!!神様から直接貰えるのかー嬉しいなぁ〜」
お父さんも神様から直接貰ったのかな?
「いや、直接授けにきたのはお主が初めてじゃ」
「え?僕が初めて?本当に?」
「嘘を言ってどうする。本当に本当じゃ。とは言っても一応理由があるのじゃがな」
「理由…ですか?」
「そうじゃ。お主は分からんと思うがお主の魂には前世というものがある。前世とはその魂を持つものの前の人生のことじゃ。じゃがお主の持つ魂が余りにも不運で報われる事のない終わり方をしたのでな。同情とその贖罪として儂自らスキルを授けにきた次第じゃ。」
「でも僕そんなこと知らないです。」
「そうじゃな。お主には関係のない話じゃ。これは儂の自己満足のようなもの。じゃがこれからを考えるとお主と全く無関係と言い切れるとは言えんのじゃよ?」
「…?どういう事ですか?」
「言ったであろうお主の魂だと、その魂を持つお主にもしかしたら同じ事が起こるやもしれん。儂としては同じような悲劇は繰り返したくわないのじゃ。」
「よく分かりません」
「まぁ、5歳のお主に言った所で分かるわけのない事じゃったな。まぁそんな事情があるから儂が自らきたと思ってくれればいい。そしてお主には儂の気持ちとして特別にスキルを複数授けることにしたのじゃ。」
「複数…ですか?」
「そうじゃ。一般的にスキルは種族に関わらず最高で5つ授けることになっておる。まぁ種族によって得意不得意があるからの。相性は存在するがの」
「へぇ〜初めて聞きました。」
「まぁお主はこれからいろんなことを、いろんな人々に教わるじゃろう。それら一つ一つ大切にしていくがよい」
「はい!!」
「さて、本題に入ろうかの。お主はどんなスキルが欲しいのじゃ?」
「え?自分で決めていいんですか?」
「そうじゃ。そのために儂が来たんじゃからの」
「わーい!!どうしようかな?お父さんみたいに近接系スキルにしようかなぁ〜でもそうしたら強化系スキルも欲しいよな〜魔法系スキルもある程欲しいし、補助系スキルも何かと便利なものが多いんだよな〜」
「もう忘れたか?複数授けると言ったじゃろう?」
「複数って、どれくらいですか?」
「んーそうじゃな…儂の無理のない範囲なら10個はいけるじゃろ」
「10個も貰えるのか〜悩んじゃうな〜」
「まぁお主の人生じゃ、ゆっくり考えるが良い」
「そうだな〜スキル一覧とかってないんですか?」
「あるにはあるが…量が多いぞ?」
「大丈夫です!!見せて下さい!!」
「まぁお主がいいのならそれで良いか」
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神様から直接授けに来るとは思わなかったなぁ。まぁおかげで自分で好きなスキルを貰えるし運が良かったと考えよう。
    スキル一覧を貰ったけど、やっぱり近接系スキルメインがいいよね。お父さんをずっと近くで見て来たし、ずっと憧れだったから。でもお母さんみたいに魔法系スキルもいいよね。特にお母さんの使う回復魔法は凄いし。悩むなぁ〜。
とにかく近接系か魔法系かで決めるなら近接系にしよう。一覧を見る限り、武器を扱う際に補正が掛かるものがあるのか。武器か〜お父さんは両手剣だっけ?でも僕には武器を扱う事ができなさそうだし、うーん格闘術にしようかな。あとはそうだな体術も貰おうかな?相性良さそうだし。
一応魔法系も見て見るか。うーん、何か良さそうなものは…おーこれなんていいんじゃない?付加(エンチャント)魔法。
付加魔法  (各属性系統のものを付与できる。属性によって効果は様々。個人の得意な属性を付加出来る。不得意な属性は効果が薄い。強化効果はレベルによって変わる、得意な属性は最大100%アップ。不得意な属性は50%アップする。)
基本的に武器などに行うものだけど、神様に聞いて見たらどうやら武器だけでなく、身体の一部でも付加出来るみたい。
裏技チックみたいだけど、自分の好きな所に付加出来るみたいだからいいかもしれない。うん決定だ。
あとはそうだな〜強化系スキルは欠かせないよね〜。お父さんがいうには強化系スキルは汎用性の高いスキルがあるらしいしね。格闘術と体術を貰うからそれに相性の良さそうなものがあればいいんだけど…身体強化?効果は…なになに
身体強化  (体力、魔力、運のステータス以外を任意でアップさせる。レベルによって効果が上がる。最大200%アップ)
へぇ〜凄いスキルだな〜最大200%って結構大きいよね。ただ…
(注意!!身体の上限を超える強化を行うと最悪の場合死にます)
…怖いよ、なにこの最後の説明文!!でもどういう事だろう身体の上限?身体が強化に耐えきれないほど強化したらダメってことかな?まあ大丈夫でしょ。うん、大丈夫。僕無茶しないし、ちゃんとトレーニングしたり身体を鍛えたりするし。
あとはそうだな〜うん?肉体強化?身体強化となにが違うの?
肉体強化  (魔力、運以外のステータスを任意で強化する。また身体の強化限界値をアップさせる。レベルによって効果がアップする、強化値は200%また限界値は強化系スキルの最大倍率1000倍まで)
これもステータスアップ系なのか。
唯一違うのは体力も強化されるところかな。それでも十分強いけど、ただまた…
(注意!!限界値は余裕を持ってあけておくこと。出ないと味方からのバフ効果を受けた瞬間死ぬ可能性があります。)
…また怖い注意書きがある。でもなんとなく想像できるかな?魔法系スキルや補助系スキルにある強化系スキルで限界値を超えるとキケンってことだよね?でも自分のスキルでならどうなんだろ?
それにしてもなんでこんな死にそうなスキルがあるんだろ?やっぱり効果が高い分デメリットがあるってことなのかな?ま、強化系スキルはこれでいいかな?   
  次は…生産系スキルか〜んー要らないや。
次は補助系スキルか〜今まで選んで来たスキルを考えると…お、これなんかいいんじゃない?
闘気(魔力、運以外のステータスをアップさせる。効果は個人差があるため正確なものはないが平均で最大300%アップする。自然回復力が上がる。(個人差あり)発動後一定時間おきに体力が10減る。)
魔闘気(魔力、運以外のステータスをアップさせる。効果は個人差があるため正確なものはないが平均して最大300%アップする。自然回復力がアップする(個人差あり)発動後一定時間おきに魔力が10減る。)
これも凄いな〜最大300%って、十分強いや。でも一定時間ってどれくらいだろう。これは使ってみてからだね。
ただこれも…
(注意!!体力または魔力を使い過ぎると気分が悪くなったり、気持ち悪くなったり、気絶したりします。また体力と魔力の2つがなくなると死にます。)
はい、出ましたよ〜死んでしまうぞ注意書き。これは気をつけよう、絶対。
  あとはそうだな〜鑑定スキルなんてどうだろう?魔物や動物なんかのステータスが見られるだろうから安全を確保出来るだろうしね。一応説明見ておこうかな?
鑑定  (植物や鉱物のほか宝石などの名前や価値がわかる。また生物にこのスキルを使うとステータスを見ることができる。レベルが上がればその生物が持っているスキルも見ることが出来るようになる。また任意の設定で鑑定した結果を視界に表示したり、読み上げたりしてくれる。名前をつけてあげるとその名前で反応してくれるようになる。
そのまたこのスキルを持っている人からは、スキル界の便利屋さんと呼ばれている。(不本意))
   うわぁいろいろ凄いスキルだな〜一言で言うなら便利。しょうがないよね?だって便利なんだもん。そして最後の一文…まぁね?仕方ないと思うよ、うん。ちょっと可哀想って思ったけど…頑張って鑑定さん!!
あとはそうだな〜
お、この模倣スキルなんていいんじゃない?
模倣  (任意の相手のスキルや技術を模倣することが出来る。ただし、決して同じになることは出来ない。レベルによって模倣出来る速度がアップする。)
おお〜いいんじゃない?用はモノマネがすごく得意になれるんでしょ?それに技術を模倣出来るのもいいよね。
さあ最後のスキルはどうしようかな〜うーんそうだな〜お?いいのがあるじゃん。でも多分僕だから出来ることだよね、これ。
完全獲得(見よう見真似で出来た技術や観察して真似をしたスキルを完璧に取得することが出来る。ただし1日に5回までしかすることが出来ない。)
これは僕にしか出来ないことだよね。スキルの組み合わせってすごいんだな〜。
まあこれで、10個選び終わったし良かった良かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もういいのかのう?」
「はい!!大丈夫です!!」
「うむ、どれどれ…まあいいじゃろ。しかしこれだけのスキルとなると注意せねばならんぞ?」
「はい!!」
「うむ、ならばこれにてスキル授与は終わりじゃ。最後に儂の加護をやろう。自分で確かめるがいい。」
「おお〜、ありがとうございます!!」
「いいんじゃよ。最後に儂のことを、おじいちゃんと呼んでくれんかの?」
「おじいちゃん…ですか?」
「うむ、呼んでくれんか?」
「いいですよ。おじいちゃん!!」
「おお〜ええのーええのー。なんだか気分が良くなるわい。さてお別れじゃ、達者でな」
「はい、ありがとうございました!!おじいちゃんさようならー!!」
「ほほほ、またの〜」
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…は!?
これでスキルが貰えたんだよね?
あ〜良かった良かった。なんだか色々言われたけど、自分でスキル選べたし良かった良かった。
「あ、カイトくん。スキルは貰えましたか?」
「神父さん!!はい!!おじいちゃ…じゃなかった、神様からちゃんと貰えました!!」
「そうですか。良かったですね〜。ではご両親の所に戻りましょうか?」
「はい!!」
お父さんとお母さんびっくりするだろうなぁ〜今から楽しみだ。
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