悪魔な僕と愉快な人生

中根星人

謎の展開、進まないストーリー

ティアによるいつも以上の奇行の原因が分かり、慰めるというか何というかをした後僕は会議室に戻った。もう既に作戦会議は終わっていたが、いつもの3人(アホ共)がとどまっていた。僕の姿を見ると、黄泉が口を開いた。
「やっと来たか、君もティア同様にふてくされに外に出たのかと思っていたよ。」
「ああ?何よ喧嘩売ってんの?あんた。」
「イヤイヤw喧嘩なんて売ってないよw
落ち着きたまえ 、だから君はいつまで経っても変わらないのだよw」
「あの〜黄泉さん〜少し[w]が多いからいつも以上に鬱陶しいですよ〜。」
本艦最強の女子達が女子3人で姦しくしている中1人ぽつんと残された僕。
「あのーすみません帰っていいすか?」
「帰っていいわけないだろ!」
「いいわけないでしょ!」
「いいわけないよ〜!」
そんな集中砲火しなくても...
この後、まだ少し荒ぶっていたが女子達の7分間戦争が一時休戦したらしく無事にみんなが本題にうつることが出来た。
「ねえ、どうして私達だけここに集めたのかしら?」
ティアが、集めた張本人である黄泉に集めた理由を聞いた。
すると、黄泉は即答した。
「そんなのお前が会議中にも関わらず出ていったからだろう!一般兵には最低限の説明をしたが君達の動きについてはまだ説明していなかったからだ。」
あーそうか聞いてなかったなー
「でも作戦になっていなかった気が..」
「セイト、考えてる事が口に出てるよ~」
あ、しまった。黄泉に気付かれていなければ...と考えていた僕がバカでした!
背後から謎の障気が漂ってきた。
何だろう、あれ?息が…すえ…な…い
「ちょっ!黄泉!障気が溢れてる!セイトが死ぬ!」
「セイト~大丈夫~?」
「私に歯向かうとはどういうことか!報いを受けろ!セイト!これが我ら[夜叉]に代々伝わる陰陽術の新たなる秘技![震天裂空斬光旋……」
あ、意識…が…………技名が…長い…

目が覚めたら僕はベッドで寝ていた。
ここは?なぜ僕は医務室にいるんだ?あれ?さっきまで作戦会議をそのあとに…う、頭が痛く
僕が現在の謎に取り組んでいる中、医務室の扉が開かれティア、ノイズ、黄泉が入ってきた。
「おお!やっと目覚めたか!会議中に急に倒れて驚いたぞ!」
「え、黄泉何を言っているの……何でも無いです。」
何だ?いきなりティアが言葉を濁したが。ん、黄泉が凄い笑顔だな良いことでもあったのか?
「そ、そんな事より何で倒れたかわかったぞお前貧血気味だな?レバーとか食べると良いぞ。」
「ああ、そうか、すまん。」
さっきからノイズが妙に静かだが何だ?
「ノイズ、調子が悪いのか?さっきから口を押さえて。」
「んw?だ、大丈夫だ、よw」
そうかならいいか。
「そういえば作戦はどうなったんだ?」
「あ?ああ、いつも道理だ。」
結局作戦なんてもん無いんだな。うむ、納得した。
医務室の扉が開き、冴えない感じの一般兵が顔を出した。
「あのー司令、海上施設見えて来ましたー」
「ああ、今行く。では甲板でな。」
やっぱり黄泉って司令官なんだなー。何かカッコいいなー
などと考えていると医務室の外から大声が聞こえてきた
「うぇーい!ようやく、ようやく破壊ができるんだー!はーっはっはー!」
…うん、前言撤回 お前はパー子さんか。

「まあ、ひとまず甲板に出てきた訳だが
さて、何をすれば良いのだろうかー」
「う~ん、黄泉が海上施設に着く前に何かやるらしいよ~」
セイトが呟くといつの間にか横に来ていたノイズが答えた。
うーん、以外に自分の独り言にたいして答えられると恥ずかしいものだなー。
とはいえ、黄泉が着く前にやる事って何なんだ?
「あのアホしれーの事だからアホな事をするつもりなんでしょ。」
まあ、あのアホならな。
「あーあーマイテス、マイテスー兵士諸君、ようやく敵海上施設が見えて来た訳だが、さすがにこのまま行くのは無理だと思う」
お、例のアホが珍しくマイクを使って呼び掛けているが、そんなに大きな事をしでかそうと考えているのか?
例のアホこと、黄泉直々にマイクや拡声器をつかった呼び掛けをするのはよっぽどの事があったときにしかしない。という事からよっぽどの事かと考えているが……
「その為、我艦は砲撃を行う!」
うん、アホだ。海上施設とは遠目から見て何か浮いてるなー程度にしか見えない
艦砲撃に対して全く知識の無い僕でもわかった。これは無理だ。まず当たらない。その上、届くはずがない。
「えー届くはずがないだってー?兵士諸君、君たちはアホなのかね?」
「「お前にアホって呼ばれたくないよ!」」
おお、みんな同じ事を考えていたようだ。黄泉は反論が出ることは予想していたのか軽く、いや結構ディスって来た。
「諸君が思い浮かべている打ち出す弾は人間軍の鉄の塊だろう、はっはーだからアホなんだよ、ばーかばーか、え?やめろって?嫌だよ、もう少し、もう少しだけだからやめ、ぐはぅ!」
え、黄泉どうした。
「えーと、黄泉司令官は、何かまあ、分かれ。が、あったので何かねえ、うんがあったんだよ。ノイズからでしたー」
いきなり黄泉の声が消えたと思ったらノイズに変わった。
つまり、これは、黄泉ぃぃぃぃぃ!

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