“5人集”は個々の最強異能力を所持しているチート集団だった。【ほのぼの暮らすけどね、】

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第25話 幸運少女と“一発屋”




なんだかんだ言って俺達は1円足りとも
いや、1フェール足りとも持っていない


まあ勿論この異世界に来てからというものモンスターを倒すテンプレはなく、自分の同級生達が異世界に来て初めて戦った相手だし、そこまでどうこういうつもりは無いが。...しいて言うならば伊風達がなにかをドロップしてくれたら、良かったのだが...。


「はぁ、その“一文無し”はどういう意味ですか?」
「金が“一つもない”って事だな」
「ああ、そうですか」

ニズはなんかもう諦めた様な顔をしては溜息を吐く。

「サクヤ達が言っている事は分かった
。けれど、どうしたいの?森に討伐に行くとしても時間帯的にやめた方がいい。」

そして何かと言って心配してくれるニズさん。ありがたい。

「ああ、それなら行く宛はある。道案内してくれないか?」

彼は急に不敵な笑みを浮かべた。

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西王都セラドミ 一発屋  18時

「よしっと。」
俺は今見覚えのある眩くキラキラ光る玩具の前にいた。一瞬だけチラッとだけ出てくる分岐の部分、新品ならば回し心地が最高そうなハンドル。

そう、その名は“パチンコ”

俺は中学の時にそこまで人気の無いお店には通い太鼓の〇人やパック〇ンのアーケードゲーム、クレーンゲームなどを琉馬(時々アスラ)と一緒に遊んでいた。ある日ふとしたきっかけで仲が良くなったゲーセンの店長からワンコインのパチンコ台の使用が下りたのだ。景品とかはなく、“運試し”としてやらせてくれたのだが、なかなか入らなかったのを今でも覚えている。

そんな運試しだけのパチンコ台ではなく、景品を通り越し賞金がある台の前に俺はいる。

なかなかこれはやる気が出るのだが。

しかしだ、ちょっとした事が有るのだが。
「なあニズ、」
「どうしたの」
「この一発屋は本当に来客数を大事にしたいのか?」

俺達が来た一発屋はセラドミの中でも1番賞金が少なめの店だが、台の中身が相当な運が無ければ勝ち上がれないような台ばかりなのである。
台を見ては苦笑いの繰り返し。
なんだよこれ、

「私に聞かれても困る」
「はぁー、まあいいか」
しかしだ、こんな台でも勝てる奴が居るからな。
「zzz」
俺の背中の後ろで寝ている奴だ。
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西王都セラドミ 一発屋前 20時

「ふ〜んふふふ〜ん♪わらわのおかげで取れたのだから〜しっかり、大切にするのだぞぉ〜♪」

はい、最初に言いますが彼女目覚めちゃいました。

あの後、早速グーレを椅子に座らせては【眠り姫】の能力をいじった、
俺の能力を使って眠り姫の発動期間をよる9時から6時に設定した。
なんか目覚まし時計をセットしている気分だったが。

まあそんなことしているとピーンと目を覚まして“カクカクシカジカタイム”
そしてその途中で色々な事を知ったのだが...。

「ああ分かってる」
「にしてもまさか異世界転移して同じ世界から来た奴と一緒に行動するとはなぁ〜」
「...ほんと困る」

彼女クドュック・C・グーレはコールトと同じ世界の住人らしい。

「そんな冷たくせんでも良かろうコーたん。」
そんな事を言いながら身体をコールトに沿うように抱きつこうとする
変態幸運少女。
「...離れろ、ロリが伝染うつる」
それを冷ややかに返す冷徹氷結少女。
新しいジャンルの組み合わせができるな、これ。

話は戻って知った事に関してだ、
この二人知人らしい。
いや知人どころか親戚らしいのだ。

まあこんなコールトのセリフを聞くのは初めてだしこういう事で決定的なのだが。

「なんにせよ、グーレのおかげで一応金も得れたし、問題解決だ。」

一応一発屋の店員から店長まで泣かして帰ったのだからいい値段を持ち帰ろう... 

と、その時後ろから声が聞こえた

「ちょっと!!そこのあんた!!」

なんとなく、聞き覚えのある声を耳にした俺は振り向いた。


今の時期が1番辛いかも

あ、そうそう
次は新キャラ登場
頑張って覚えて下さいッ!

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