“5人集”は個々の最強異能力を所持しているチート集団だった。【ほのぼの暮らすけどね、】

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第24話 内話少女と一文無し




 「何故かトモリだけ字の履歴が無かった」

「「「「.......。」」」」

サクヤさんはそう言い放った。

「なあトモリ、こんな事を聞くのもなんだが。」

「んー?なにー?」
「文字って知ってるか?」
彼は真顔でトモリを見た。

「わからなーい」
「そうか」
●○●○●○●○●○●○●○●○●○

後になり「何かあるのなら相談する」とさっきからサクヤさんは言っているのですがトモリはなかなか聞き入れない様子です。

なにか、過去に世知辛いものがあったのでしょうか。

「...そうか。まあ、あまりの深追いはトモリも辛いだけになるしな。けど、俺はお前の事をいつでも聞いてやるから言えよ、」
「ありがとー」

まあ、この一旦落着はサクヤさんの特権かも知れませんね。

■+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■

この異世界の通貨はどの都市も国も同じだという。

まず通貨自体にランク付けされているのです。

それが次の通りです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
     通貨
         A:アートファ
           ↑1000
         B:ボスカ
           ↑100
         C:クルラ
           ↑100
         D:ディッカ
           ↑100
         E:イージア
           ↑10
         F:フェールス
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ちなみに、俺の日本の金額は1フェールスと少々の誤差を除けば均一だ。)

ん?なぜかサクヤさんが頭の中で喋って....まあいいです。

「なあニズ、この金に関しては討伐以外に得れる方法はあるのか?」

「...私が知る中では3つ。まずは一つ目はサクヤが言ってた冒険者がする討伐、または商業や生産業の儲け。二つ目は犯罪者や組織の通報や退治。三つ目は“一発屋”とか。」

「ん?なんだ?“一発屋”ってのは」
「自分の持っている金を提示して当たりかハズレで掛け金を倍にしたり消し飛ばしたりするお店よ」

「なんですか、そのたちの悪そうなお店...。」

(いわばパチンコとかカジノとかの事だろう)

なっ!?またですか!!もうどうなって...

するとなんかサクヤさんがこちらを見ては苦笑いをしてくる。

なっ!あの人分かってやってたのですか

(いやーすまない。なぜかツミキの声が俺の脳内にダダ漏れだったもので)

なんですかそれ!!

(いやー、多分【共有感覚シェアードセンス】の会話機能がONになったんだと思う、いや、てかした)

なんですかそれ!!

なんだかんだ言ってサクヤさんは自由な人だなぁ、

(おいおい、そんなとこ言うなよ)

えっ!?全部筒抜けなんですか!!

(ああ、ツミキだけそういう設定にしたからな)

やめて下さい!!

(ちなみに、コールトとトモリにも聞こえてたから)

え、

私がトモリとコールトを一瞥する目が合った。

やめて下さいッ!!

(<終了エンド>)

その瞬間、なにか頭から抜けていく様な感覚に陥った。

「あの、あなた達」
「ん?なんだニズ」

「さっきからモゾモゾして気持ち悪いの...。」

「あーーすまない少々考え事をしていてな」

「それが皆で?」
「おお皆でだ」

するとニズは振り向きがてら言った。

「私はもう上がりだし宿泊施設を案内する...」
「ああ、それなんだが」

ニズは振り返る

「俺達、一文無しなんだ」
サクヤはそう笑顔で言った。



ああなんというか全然出せれないのが悔しい。頭の中ではポンポン出てくるんですけど、何処いずこかに逝ってしまうのですよ...。(涙)

あっそうそう、次回からは主人公視点です。

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