異世界転移したら中々異常が多いサイコブラッディーな非日常

家上浮太

ザウスゼルスにて11


エグドス・ムラマサは冷酷である。
四狂剣の双子の姉妹をずっと囮にしている。
その結果、彼女達は、兵力に押し潰された。

レッドキャップとゴブリンの乱戦に放り込んだ、その結果、レッドキャップに四肢を切り飛ばされ、ゴブリンにバラバラにされた肉を食われていく、それを建物の屋根から見下ろしながら彼は顔を軽く、狂わせた。
「あぁ、やはり再強化されてるな」
どうやら、強さを調べるための糧にしたらしい。
そこにルシェがやって来た。
なんと彼は二人を甦らせた。
「ほう、腕をリスカしてその血を二人にかけて眷属にしたのか」
そこからはルシェの無双である。
まるで、ダンスを踊るような華麗さ。
血飛沫の中を踊り踊り踊って狂った。

ナイフは使わない。

そもそも持った吸血鬼の体術。
手刀の二刀流のみで渡り歩く。

四狂剣も同じような事をしている。

ルシェはこの必殺技をこう呼んだ。
「ーーーダーインスレイヴッ!!」
それにかつての彼をふと思い出す。
彼も手刀を極め自分の刀の名を必殺技の名前にした男、だからこそ疼いてしまった。

抜刀して、いつの間にか彼に斬りかかっていた。
「ーーー見極めさせてもらうぞ、ルシェ」

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