異世界転移したら中々異常が多いサイコブラッディーな非日常

家上浮太

ザウスゼルスにて1


普遍的な街並み。
石造りの街造り。
奇妙なのは住人の人々に明るさが無い。
まるで、絶望が通り過ぎた後のように。
狂える老人が顔を近づけながら言った。
「冒険者さんかぁあ!?ここから去れ!し、死ぬぞ!いや、やっぱり冒険者だから、去らないでくれ!私達を助けてくれ!や、やっぱいい!」
「どっちだよ」
ムラマサが呆れた。
「もしや、上級の魔物が街を支配してるのか?」
「あ、あぁ、流石冒険者…………」
そのほっとした表情がスイッチ。
頭部が膨れ上がり爆発、肉片と血が飛び散った。
「醜悪な精神干渉系の魔法だな」
それに対してルシェは冷酷に答えを決定付けた。
「明るさを見せた瞬間、死ぬ暗示がかけられている、奴隷制作系統と言うべきだろうな………………」
狂双剣が周りをぐるぐるしながら言葉を紡いだ。
「どう思う?ルシェ!」
「顔色一つ変えてないルシェ!」
「決まってる、弟子入りするんだよ」
ムラマサがその判断を是としたのだ。
「なら、攪拌しますか」
「魔物だと思ったら即時殺せ、ムラマサ」
「………了解、間違ってもいいんだよな?」
「もちろん、虐殺に誤認は付き物だぜ?」
狂双剣もやりたいなぁと殺気を丸出しにしてる。
「私達は駄目?」
「私達もしたい」
「やって来い、こっちは街を散策する」
「「はーい!!」」

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品