fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

暴君二人


「私の奴隷サーヴァントになりませんか?」
「はい!喜んで!至福ですぅ」

禍々しい斧に真っ二つにされた蚩尤の尻目にフィリアの首を片手で絞めながら男は絶望べんぼうに紡ぐ。
「貴方の話はよく聞いてます、『影人』であり『鵺』だと、しかし才戒丸影王の座は私です」
「勝手に自称してすいません」
「私を呼ぶための餌でしたね」
くきゅ、とフィリアの首が折れる。
「男娼をやっていた君は女より綺麗だと思いたがる、それは、私にだけ向けて良い、君は美しい」
「ありがとうございます、あ、あの名前は?」
「偽名でしたら桜塚星史郎とかどうです?」
「それでお願いします」
「私も聖杯戦争のマスターなのでよろしく」
「あ、あなた様のサーヴァントは?」
「あのバーサーカーは聖書最悪の男ヘロデです」

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