fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

迦遼海江

地下室に不釣り合いなぐらいの礼装。
どこまでも青い燕尾服が感に障った。
人類最凶の蝙蝠が、彼に会いに来た。
「やぁ、漸く会えたな、本物の悪魔きょうだい
「さて、君は乞うべきだな、あににね」
「命乞いするのは果たしてどちらだ」
「格が違うのが分からないのか下郎」
「無理強いをして、犯してみたいな」
「幸いにも義肢はついていないけど」
彼をベッドに押し倒して舌なめずり。
それは、蛇性の淫乱さを深く表した。
「その生意気な目付きを怯えで塗りたくりたい、その口元を涎で満たしたい、君が本命の恋人だ」

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