fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

悲願花

アリスコンプレックス
「ロリコン」という言葉の射程範囲は、小学校高学年から中学生であり、より下の年齢層を指す言葉がこの「アリコン」であった。
もしくは、アリスが大好きで大好きでたまらない人達を一言で指す言葉。





小生は、その愛しき彼女を堕落させました。
それは、禁忌の果実を喰わせる蛇のように。
齧らせました。
齧らせました。
退廃の食感。
背徳の甘露。
罪の喉越し。
鮮血の美味。

小生は彷徨していました。
中学生ぐらいの頃に家出をしました。
その時の記憶を無かった事にしたい。
とは、思うが、それが一番慈したかった。
それは、忘れたくても忘れられない禁忌。
人間性との恥辱。
社会性への冒涜。
彼女も家出をしていました。
彷徨して二人は重なりあう。
それがいけないとは充分承知の上で。
迷わせました、迷宮とダークファンタジー。
都会という歪んだ幻想で満ちた不思議の国。
アリス、と、彼女を呼びましょうか?
それとも彼女が名乗った悲願花とでも。
夢を愛して、美しき雪女のような幼女。
スノープリンセス、もしくは蝉とでも。
殺人鬼の概念は非常識でしょう。
殺しは、してはいけない事です。
生の実感のために他者を贄にしました。
彼女もその贄を誰よりも心待ちしてました。
殺戮をすると彼女が喜ぶ。
彼女のための殺しでした。
飽きたというのは死体の山に失礼でしょう。
それでも、ふと目が覚めた。
………と、自覚はしています。
更正とはまた違う感覚です。
改心するとも違う感性です。
そもそも、悲願花のために生贄を捧げていた小生が悪魔崇拝者、サタニストなのは明白。
彼女が悪魔だった。
逃げ出したのです。
自覚してなかったですが本物の狂人、真性のサイコパスとは小生より彼女の事でしょう。

それでも小生はあの餓え殺人衝動を忘れられない。

それゆえに、帰参を試みたのでございます。

その結果三年置かれた禍が用に立ったのだ。

「髄を蝕め、街の脳を啜れ、小生は戻った」

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