fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

第三章『裏切地獄』

愛で焦げた瞼は渇く男の話をしよう

貴女の全てを肯定する愛に溺れた時男は魔王に変転する

愛憎紙一重。愛のための理は破綻的。
愛した者を救いたいと言う傲慢さが。
その感情は不愉快に脱落してしまう。
歪であり、歪みと言わざるを得ない。
知らず知らずの裏切りの領域にて魔王あくまは生まれる。
ともかく盲信した愛は暴虐の嵐である。
される方は不幸、女運が無さすぎるよ。
する方はその不幸すら溺愛するのだよ。





「貴様、血の池に沈んだのか?」
鮮血の風呂ブラッドバスに浸かったのさ」
「マスター、まさか、狂ってしまうのか?」
「もう何もかもどうでもよくなった、心中しよ、ランサー、この諸行無常は病気だよ……」





「重ねて命じる、宝具を解放してくれよ?」

ヴラド三世は自らを極刑王カズィクルベイで刺した、自分のマスターもろとも心中、それはかつての過去と似ていた、生きる事に疲れた、それだけの理由であった、少数を何もかも護ってきた挙げ句があの有り様だった、数の暴力はあまりにも醜悪であった。





「反転したか、ならば最後の令呪を使おう、貴様の忌むべき鬼の部分の霊基をくれよ?」
二重人格が鮮血の伝承レジェンドオブドラキュリアの宝具をヴラド三世から奪い取る、二重人格の表も口伝によるドラキュラ像を持っていたから奪えて彼はそうなった。

死徒に。





第三章・完

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