fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

ブラジルにて2


リオデジャネイロの地下墓所カタコンベ
地下迷宮となり逆しまとなった城があった。
「やぁやぁ、よく来て下さいました!時計塔の鬼才!一目見たかった、ぁあ殺したくなります、それか新作の試験として薬漬けしますかね、あぁ駄目だ、食いたくなっちゃうぜ」
「これが異端のネクロマンサー、か」
「先祖がコンキスタドールとして虐殺にて死体の採集をしたからね、その結果この魔術工房がある、ブラジルの影の支配者の一塔さ」
「柱じゃなくて?」
「塔だよ、当然ね」
「日本語上手いな」
「日本のエログロナンセンスの文化は誉めるに値する、表現規制されたくないからぶっ殺しますよとか、都庁に勧告書を出したけど」
「なんて事してんだ」
「それはそうとこの貴族主義の極北ならぬ極南に会いに来たのは、門を叩いての事でしょ、あー、やっぱり時計塔の鬼才ですねぇ」
「次にお前が言う台詞はお目が高いだ」
「お目が高い………………ハッ!(゜ロ゜)」
「表情豊かだな」
「タナトスに憂鬱な気分になる必要なんてないんですよ、世界はこんなにも鮮やかに青褪めている、恐怖が無い場所なんてない、ハロウィンの季節になりましたがそういう気分なんですよ、ホラーは実行者が楽しくないと」
「ホラー映画は見ないんだ」
「それはなぜ?」
「誰かに恐怖感を与えられるとなぜか喧嘩売られてると思うんだよね、偏屈な性格だろ」
「確かに!ごもっとも!ネクロマンサー同士の闘争は相手を怯えさせたら勝ちみたいな所ありますからね、あー、純粋な子供じゃないか、もう麻薬2ケースお土産してもいいよ?」
「それはいい、弟子入りしにきただけだよ」
「おっと、なら、小生の芸術見ませんか?」





「根源の前には抑止力があるんですが、あれがアラヤだの普遍的無意識だのだのあるでしょ?だったら特殊な薬でそういうのを小生の思うがままに壊死させたいと思うのですよね、ゾンビパウダーの量産化がしたいのですよ、ブラックマンバよりもっとダウナーな」





「こっちの薬は肉に呪術をかけるためのやつです、ほら、萌え萌えキュン!とか言うでしょ?あぁいうのをお手軽にしたいと思ってる魔法の粉です、まぁカニバリズム用ですが」





「あー、奴隷小屋は商売相手にしか見せないんです、そっちは営利目的です…………ウォール街の悪魔の知り合い?そうですか、なら見てくださいよ、これが人間の暗き欲の果実」





「そして死体部屋です、ここは治安悪い所ですからねぇ、腐るほど集まってくる!!!」





「ここ施術室、試しにこの少女をいざっ!」





「おっと自慢したいだけ?いやー類が友を呼ぶって言うのですかね、まぁ師匠と弟子の関係になるんでしたね、ところで不老不死に興味はある?なーんだもう達成しているんですか、こっちは、自分のクローン達の死体共に特別な魔術式を加えて無限復活が出来ます」





「南米の料理は味付けが辛いでしょ、カニバリズムする時にもこういうのは必要になるんですよね、えええええええ!人食の趣味は無いですって、うっわー、人生損してるわー」





「サーヴァント、ヨーゼフ・メンゲレ、召喚成功、フフ、弟子入りする時にお土産としてわざわざ裏オークションで買い取ってその素晴らしい触媒を持ってくるとはマジ優秀!」





「おや、最初に来た時の彼女に一目惚れしてたんですね、四人姉妹フォーマイシスターズに加えて今門出のお祝いを」

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