fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

特異点・悪質隔離腐海魔境・池袋9

それは賢しき者の名。
卑見する毒蛇の鏡だ。
聖杯大戦が毒を孕む。





「セイバー、モードレッド」
「アーチャー、平教経参上」
「ランサー、エリザベート=バートリー!」
「ライダー、エドワード・ティーチだぜぇ」
「ヴァァサァァカァア!平景清なり!」
「アサシン、セミラミスです」
「キャスター平清盛、ここに」

「手向ける色は“青”である、小生の青のサーヴァント達よ、召喚に応じてくれて感謝の極み、この特異点をさらなる混沌に落とそう」
池袋のアーチャーは、そこで一息を置いた。
咳払い。
「さぁ聖杯大戦を始めようじゃないか諸君」





「マスター、あの血腥い女はまさか王か?」
「反面教師にしたまえよ、モードレッド」





「奴の末裔か、これでは勝利は決定したな」
「だろう?君達を呼べてこっちもうれしい」




「なんかあの子、とっても苦手なんだけど」
「全員ブタなんだろ、彼女を貶めればいい」





「デュフフ、この時代のエロス最高ですぞ」
「おいおい、本に直接かけるなよライダー」





「マスターァァア!命令を、出陣の命を!」
見敵必殺サーチアンドデストロイ、眼前の敵は押し潰し粉砕しろ」





「もはや何も言うまい、全てが、計画通り」
「アッシリアの女帝、もっと誉めてくれよ」


それは賢しき者の名。
卑見する悪役の物語。
聖杯大戦が燻り狂う。




「……大蛇様、祭りがこれより始まりますぞ」
「そのようだ、一番槍は平景清に任せてる」

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