fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

舞台裏のピカレスク達

「レモンサワーがキンッキンに冷えてやがる!」
デリバリーピザの普遍性はここでも変わらない、兄弟揃って、朝っぱらからそれにありつき、食らう、そして酒を飲む、屑の所業ッ!

ところで、ピカレスクロマンとは、ピカレスク小説の別名。16世紀から17世紀のスペインを中心に流行した小説の形式で出来た物だ。

ピカレスクロマンの特徴とは。
一人称の自伝体
エピソードの並列・羅列
スラムなどの下層出身者で社会的に弱者、または不適合者の存在の主人公
社会批判的、諷刺的性格
である。

それに嵌まっているので、フランス、ドイツ、スペインとグローバルな蝙蝠であった。

「まさか、二十歳過ぎてまでお前の自宅謹慎が続くとはな、出掛けるのに理由が必要だっけか、可愛い子には旅をさせろと言わないのかな、まぁ、お前を管理しなければ世界が危なくなるって意見には認めるぞ、俺の弟だから、この暗二様の弟だからなぁ、ヒャハ!」
「お互いにピカレスクヒーロー、だからこそ、割りと大衆文化的には俗で喜ばれる」

「仰る通りです、マスター」
ジョーカーが、そう笑った。
怪人二十面相は苛立ちを隠せないでいた。
それを、酒を飲んで必死に隠そうとした。
「私的にアルセーヌ・ルパンの方が有名なのが癪に触る、三世が有名過ぎて腹立たしい」

「あぁ、だからお前の聖杯に託すのはもっと知名度を上げたい、だろ、マスターなら分かっているさ、そこの道化はエンターテイメントとしてアンリマユを使う気満々だな、似ている、その愉快犯っぷりは小生と似ている」

「猟奇っぷりだろうが、弟よエリザベート=バートリーと一緒に鮮血の風呂ブラッドバスで混浴してただろ」

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