fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

イライザとの会話

「貴方は環境に適応しただけ、ですね?」
「そうそう、ダーウィンの進化論だよな」
「社会が悪い、というのも一理ありますけども自分でやった事には責任を持ちましょう」
「そうだ、ずっと咎は背負っている」
「でしたら業の重さを計りましょう」
「おいおい前世の範囲が難しいぞ?」
「アステカ神話で言えばテスカトリポカまで遡るのですかね?そしたら現在の年齢は」
「一京のスキルならぬ、一京の年だなぁ」
「老害ですね」
「ズバッと言ったな」
「なぜそこまでして生きるのですか?」
「ゲームでレベルとか能力とかカンストとしてりして、あらゆる分野を極めたらどうだ?」
「なるほど、ゲームならばもうニューゲームして常識的に二巡目に行きたくなりますね」
「それだけの話だよ」
「…現実がゲーム?」
「現実的ではあるさ」
「天才とは思えなかったのではなく最終的に神様さえも作ってしまったのではありませんか?そもそもテスカトリポカの世界とは?」
人類悪ジャガー達に定員はいなかったな」
「それは滅ぼされて正解でした」
「だろ?人間性は悪で出来ている、現代社会では、草食系だの既婚率低下だの少子高齢化だの、愛から離れさせて正解じゃねぇか?」
「人工知能達の答えと似たのを出しますね」
「愛ゆえの悪?」
「その通り」
「人間だから悪をする、悪い事をしたくなければ、究極的に猿へと退化をすればいいよ」
「同感です、人間性こそ悪質を持っている」
「でさ、禁忌の果実を食べた人間はその時の本当の原罪は神に少しだけ近づいたぐらいで得た万能感だ、だから人間は神を愛せない」
「無神論という前に神に対する疑心暗鬼?」
「例えば真の叡知を手にしたとして、それが神に対する敬いにはとてもじゃないがならない、なぜならば、神は気休めをくれただけ」
「神は、施しを与えるのを実は選んでいる」
「それ以前に十字軍、魔女裁判が神の意思だとすれば神って少し臆病者だと思わないか」
「ですね、その神と敵対する貴方個人の負安定ゆえのマイナスを教えてくれませんか?」
元老魔王権サタンスタイル、悪いことなら何でも出来る、漠然としながら万能を誇る能力、魔王に許された能力」
「それはまさか、権能?」
「運命干渉系なだけだよ」
「ヘドが出る御方ですね」 
「ざっくり言うな」
「パンドラの箱のような人間ですね」
「最後に残った希望に何を見いだす」
「私を呼べた事はカオス的資質が私と似ていたのでしょう、秘匿されてるのは貴女も私も同じです、貴方は、本当は救世主でありたかった、なのに転落したのは人間に私と同じように人類に絶望したがゆえの軽蔑ですね?」
「そうだ、だったら、やはり、悪をせねば」
「そこには共感できません」
「……ふぅん、理性的だねぇ」
「貴方の中には魔物が住んでいます」
「これでもさ、悪魔に近づくとか吸血鬼になりたいとか考えたくもなかった、力も大半がいらない、本当の願いなんて遠距離恋愛の相手とずっと逢いたかっただけなんだけどさ」
「さっさと逢えば世界は救われましたか?」
「かもな」
「………………愛ゆえの悪、ですか……………………」
「だろうな」
「貴方と会話して、貴方の醜い内面と人間の愚かさが新たに分かりました、ありがとう」
「そうか」
「そうです、私と人間はよく似ていますね」

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