fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

白夜劇団副リーダー

ーーーー闇に触れた。

弁護士として、政治家の息子の弁護をした。
彼は一貫の刑事として汚職を疑われていた。
それは絶対に黒である、が、弁護士は弁護した者を必ず庇護しなければならない仕事だ。

この弁護士の私が白と言えば何でも白である。

何しろ、その政治家に楯突くのならば最悪、私の首が飛ぶ、首切役人を束ねていた辺境の地に常に世俗に出たがらない『断罪内様』。

山田浅右衛門のスカウト役にして上司である、楯突けば、どんな者でも咎人とされる。

その孫は正義の味方である、リーダーが言うには真っ当過ぎるダークヒーローでもなければアンチヒーローでもない、正義の権化だ。

しかし、汚職刑事は親の七光りを飽食する。
彼ほど汚職するために警察に入った屑はいない、知らないのは実の父だけだがそれをもしも暴露されても命まで揉み消されるだろう、闇に密葬、いや絶葬課のリーダーの和風な山の爺とも言うべきか、だから私は弁護する。
それが、職業意識を腐らせる原因になった。
心が折れた、正義感そのものを穢させれた。
魔術使いになった、暗示と洗脳が上手くなる、これで法廷では灰色しか創れなくなる。
「私は、きっと、もう純粋なる灰色だろう」

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