fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

バッドバッドは狂わない

「小生はマッドサイエンティストと呼ばれるのも嫌いだ、天才と狂いは紙一重と言うがね、鬼才は天才が羊皮紙だとすればパピルスだ、そもそも小生は生贄の技術は精神安定を皆に強く迫られたから必要性を感じただけだ、生きているだけで他人の迷惑と思うのならば、死ぬだけでこの自分の糧となるのは合理的だ、ギルガメッシュが雑種といい、ヘロデは下等種と言う、だが小生は平等主義である、善と悪、どちらにも傾かない、倫理さえ丁重に守る、法律さえ遵守する、バレなきゃ問題じゃない、人員は人形で補っているが、資金は国家が補完してくれる、フィクションに登場する古典的なマッドサイエンティストのような突飛な人間性と大掛かりな研究は現実的には両立しにくい、しかし小生は常識的だ、非常識も破天荒もどっちも下らぬ、社会不適合者でもなく、何かに特化しているわけでもない、真実も本当はどうでもいい、どうせ完璧の別用語だ、特定のものに対する強い執着心などない、知的好奇心すらそもそも霞んでいる、規律に対する高い忠誠度は実の所、それでも少ない、法の盲点を突くのが案外価値を見いだせる、空想能力もそれほど高くない、小説家にして普遍的な部分しか持っていない、記号的な記憶力・思考能力など理系ではないので知ったことか、視覚情報の処理能力は邪見で相反する、精神病院に行けば誰だって病名を与えられる、そこに正解などありはしない、ただ薬を売りたいという人間の精神への冒涜的な欲望がそこにはある、対人コミュニケーションを苦手とはしない、この世界には意思疏通をする価値の無い奴が多い、価値がある者より会話をしたい、それ以外と会話しても友情という感覚すら芽生えないよ、学校では友達なんて零に等しい、両儀式もそれで失語症を疑われただろう、注意欠陥多動障害でもない、無謀であるとともに勇敢であり、瞬時の判断力に極めて優れているため勇者となりうる素養がある。歴史上の英雄の多くがこの症状を持っていたとも云われる、蛮勇というのは精神異常だと断定していいだろう、この小生は覚悟を持っている勇気がある、慎重で、衝動的にもならない、怒った時は別だが、その方面も大人になって血気は薄まった、薬のおかげじゃない、余裕が出来て落ち着いたからだ、ドラえもんに出てくるような「のび太、ジャイアン症候群」じゃなくそもそも作品自体が別だ、ねじまきカギューの二千恵 理人が小生に一番近い人物だ」

第4の壁を破りながら、こちら側の観客に淡々と話を続ける人類最凶の蝙蝠であった。

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