fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

“僭称” 人類悪

白翼公の娘が異変に気付いた。
その真犯人のかつての戦友を。
「久しぶりにあの恐るべき千年城の亜種を見せてくれるのか、歓迎する、『狂った時計工ステインハウゼン』!」

息子の顔が、悲しみで歪む。
「その前世の業を弄ぶのか」

「アルトルージュの胎盤の一部から形成された異界、か、特別な異能者が必要になるな」

「これも異能だ、と、言えるのだろうか?」

「言えるな、運命をトレードして、自由に覆らせるなど、タロットマスターの見技だよ」

「反転魔術、と言わせて貰おう、五行・水を裏返らせれば火属性、焼却の銃に対する切り札だ、加えて空想具現化も混ざってこれでは、火山の中身だ、アルトルージュの胎盤の中身と言うのは卑猥だが、それゆえ愛しい、ここにあるのは吸血鬼が人間に見せる情欲だ、これはマグマだ、炎の上位互換だ、この黒き城は溶岩で出来ている、最高だろう?」

彼はいつも通り、言葉を掛け合わせていた。

「ラヴァとラヴァーは似ていたからなぁ!」

「そんなふざけた事は知らない、だがこの術式はワラキアの夜より酷いぞ、サーヴァント十体で漸く術の起動条件は整う、と検討している、そのための犠牲を本来どうするつもりだ、まさか、本当に虐殺を好んでいるのか」

「まさか、しかしだな、一段階目の固有結界、『凶月月下・黒蓮白夜』では、聖杯の寵愛を受けた『偽造魂ヘドロ』を増殖させる、そして人形にそれを入れる、どれもが、殺しをしたがるようになる、そして、固有結界に取り込まれた食べられた人間は死んでも生き返りを繰り返すはめになる、悪夢が続く、祟りじゃない、厄である」

「サーヴァント十体でやっと起動条件が整うならば、どんだけ長くさせるつもりだ!!」

「答えを言ってるじゃないか、整うまでだ」

「父上!!!貴方って人を信じた私が馬鹿だった!貴方は人間の皮を被った化け物だ!」

「今更だな、第二段階に移ったんだ、楽しもうぜ、この空間なら“僭称” 人類悪に成れる」

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