fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

第四話・凍てついた闇の心

「兄は家族に対して何と思っているんだ?」

「軟禁されていた、としか感じていないな」

「貴方は読書家であって読書中毒ではなかった、退屈さを本を読むことで紛らわしていた、貴方にあったのは虚無感、それだけだ」

「何が愉悦か定義はできていた、それを提示される事は阻止された、本当に人間の絆、しがらみという汚物こそ醜悪だとは思わないか、小生の弟」

「家族愛の何が醜いのだ」

「庇護されるのは弱者のみで十分であろう」

「お前は違うのか、肺炎になったり蕁麻疹になったりしたとことん虚弱体質だったくせにそれへの庇護も同情と断じてしまうのか」

「肉体がどんな風であれ心が強ければ問題ない、しかしそれを蝕み、穢したのは絆だよ」

「ならば実の母さんを殺そうとしたのは?」

「ふむ、厄介払いと同じだ、汚物を燃やそうとする気持ちと何も違いなどありはしない」

「そりゃあもう悪逆無道を極めすぎてるな」

「その通り、何も苦慮をするな、何も疑問に感じるな、もしや、この魂は純正悪かもしれないぞ、殺した所で後悔など誰も得ないよ」

「悲惨な存在だ」

「これでも悲惨を与える側なのだが?人理の在り方という深淵を覗き深淵に蝕まれるようだな、これが愛の暖かさなら冷たくしたい」

愛の否定。
愛の拒絶。
人類邪アウル

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