fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

人類悪顕現・二頭狐

「世界には常に滅びる可能性がある、たかが一度救済した程度で図に乗るなよ、小僧!」

「己は正しい!」

「なら貫けよ!」

辛辣な言葉である。

「何より、小生は、ゲーティアのようにまどろっこしい真似をしない、滅ぼすなら滅ぼす、簡単な話だ、この大いなる絶望、それに抗ってみたまえ、カルデアのマスター!!」

彼の最大の能力はどんな世界軸でも剪定事象にする能力である、世界殺しと言われる能力であり、基本世界のみを重視する彼は、とことん滅びた世界の怨恨すら自身の魂に吸いとって、背負って、人間種を愛するのである。

彼は結果的に恒久的平和、人間の闘争をやめさせたい、その『庇護』の理こそ彼である。

「『飢餓農園』の第二段階、これこそが不才が世界に対する歪な邪見『血濡れた世界』」
彼は、両肩から狐の頭を生やし、唐傘をさした、その赤い部分には異物を沈める効果がある。また、上空に出現させた巨大な傘と狐達の口から血の雨を放射することが出来、それに触れた物に重さを加えることが出来る。

血の海は広大だ。
見渡す限り血液。

「人は庇護せねばならない、終末を避けるために滅びを避けるために、私は流血させる」

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