fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

時計塔にて2

「おや、007の小説を読んでいるとは珍しい生徒ですね」
時計塔の法政科の初老の先生が彼に声をかける。
「えぇ、面白いですよね、文にしないと分からない面白さがある」
「分かります、最近の若者は読書をせずにスマフォばっかりしますからね」
「珍しい、科学の道具を知っているのですか?」
「えぇ、仕事柄知っています、ところで、狐の頭はいくつあると思いますかね?」
「二つだと思ったら駄目だぞ」
「流石、彼の曾孫らしい警告ですねぇ」
「知っていたのか」
「その読書は挑発ですかね?」
「ただ、読んでいただけだぞ」
「ただの読者家と今は断じておきましょう」
「そうしてくれ、今、いいシーンなんだよ」
「さいで、ところで、貴方はスパイが興味あるのですか?」
「もちろんある」
「では二重、いえ、三重スパイになりませんか?あの二頭狐の曾孫を飼い慣らすのも一興、というより、虎穴の虎子を得たいのだ」
「虎穴には落とし穴って意味もあるんですよ?」
「さて、どツボに嵌まるのはどっちでしょうなぁ」

それが時計塔の勢力争いの踵となるのだ。

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