fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

謎のケバブ売り

「そこのお姉さん、お一つどーですくぁ?」
「怪しいから無理ッ!!」
ドネル・ケバブの露店が日本にあってたまるか、と、中東に彼氏と旅行に行った事のある彼女は、既にその店主を敵と判断していた。

彼が呪術の中で、蝉にザリガニの鋏の両手をつけたポピュラーな蟲毒を彼女に飛ばした。

それを、やすやすと体内に入れる彼女ではない、吸血種としての超越した視力によってそれを逃さず、超越した肉体稼働による精密動作によってそれをつまんだ。

「残念だが、ここまではパロディー!言っておくが著作法においてアレンジが効きまくっていればそれはもうオリジナリティーよ!」

蟲毒が爆発した。
体内に凝縮させられた溶解液が飛び散る。
服は溶けもちろん肉も蕩ける仕様である。
「二つだけ忠告するぜ、一つ、これはスタンドじゃぁない、二つ、もう貴様は術中だ!」

「油断したか!」
「慢心は命を縮める毒なんだぜ?ヒャバガ」
「あぁ、貴様が、攻撃を卑怯だろうと当てて調子に乗っている事は慢心とは言わないのか?二頭狐も教育の腕が落ちてきたようだ」
毒など軍人としてのナチス的教育により、効かない体質となっている、さらに彼女は毒を体内で配合して、薬にして、吸血種としての自己再生能力に拍手とブーストをかけてる。

二頭狐の教える術の中では初歩的な蟲毒の蟲を改造しただけの呪物では相性が悪かった。

「あれもしかして、これ逆転されるぅ!?」

「そうだ、この私を敵に回したのが不運だ」

軍刀が、光さえ喰らう闇を放つ神剣を抜く。
その剣は、ナチスの科学で作られた特殊な菌によって神話の天罰を切っ先に出来る武器。
「ズッタズッタにしてやるぜ」
慌てふためきながら外面だけは取り繕う呪術師。
「待った!待った!俺は戦闘要員じゃねぇんだ、かっこつけたかっただけ、砂かけた事には謝るが、それは、軽率と言うものだぜ?」
「命乞いか?主の伝言を言って早急に死ね」
「そうかい、そうかい、主からの贈り物だ」
「なんだ?」
「これだ!」
その肉体の中身は毒で出来ていた。
血液そのものに術式を書いていた。
弾け飛ぶ肉塊は、死霊魔術の殺意。
既に肉片は腐っていて、触れた者を殺すためだけに形成されている、二頭狐の人間爆弾。
「流石だ、奴からの挑戦状をここに貰った」
全身に被弾して服は完全に朽ち終えて全裸に成りながら、彼女は嬉しそうに笑っていた。
その再生力は尋常ではないと証明しながら。
「ホムンクルスの人間爆弾か、参考になる」
服装は拘束衣に近く裸族として服を着ない方が動きが向上する、彼女は全裸のまま行動を開始して、その後黒翼公の息子にその姿を見られてなお、恥じらいはなくまずは肉体美を誇った、ケバブはしっかりちゃっかり食べている、毒は混ざってなくとことん美味しい。
「む、なぜ、お前は本気を出さない?」 
「そ、そそんな姿しているからだよ!」
「そうか、やはり何か着ようか、童貞のために」
「童貞じゃない!」
「嘘をつけ」
使い魔を召喚して酷い事をする。
使い魔のレッドキャップの服を剥ぎ取り、それを着た、その姿はまるで奴隷囚のようだ。
「なぁに、高貴だから、どんな服でも似合うし、軍人にファッションセンスは二の次だ」
「…ナチス独特の黒い軍服が台無しだなぁ」
それよりもきゅもきゅしている白翼公の娘。
凄くマイペースであった。
「それよりケバブ食う?」
「両手使って本気を見せてほしいからここは食うしか方法がないか、本当になんなんだよこいつ、これが父さんの宿敵の娘なのか?」

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