fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

真・キャスター


アレイスター・クロウリー晩年の秘書であったとされるイギリスのオカルティスト、ケネス・グラントは Nightside of Eden (1977年)において生命の樹の闇の側を探求した。セトのトンネル(Tunnels of Set)は同書の後半で解説されているもので、生命の樹の22の径に対応するクリフォトの闇のネットワークを表している。これを著すに当たりグラントが依拠した情報源は、クリフォトの22の径に対応する霊(genius)の名称とそのシジルが記されたクロウリーの霊界交信文書 Liber CCXXXI (『231の書』)であった。

グラントの論ずるところ、クリフォトは邪悪なものではない。セフィロトの鏡像であり、通常のリアリティの裏に隠された虚のリアリティの世界である。そして「セトのトンネル」は悪霊の王国ではなく、無意識領野の先祖返り的な古層の域であるとしている。

単独顕現、自己改造、何より獣の権能を持つ、マスターテリオンと自称したアレイスター・クロウリーは結局ビーストにはなれなかった、代わりに、その秘書が暗黒カバラを極めて、人理を脅かす惨事を始めたのである。

セイレムという場所で。
人類悪に成り上がりながら。

ケイネス・エルメロイ・アーチボルトを『完全なる死者蘇生』を曲がりなりに出来る醜悪カイツールの大魔術によってマスターをサーヴァントが選ぶという異常事態が聖杯戦争で初めて起きてしまったのである。

「さぁ、魔術師の素晴らしさを広言しようマスター」
「あぁ、サーヴァント、私こそが偉大なる魔術師エルメロイだ、あの生徒がエルメロイを名乗っているのは屈辱でしかない、ソラウとランサーはお互い死徒となって略奪結婚をしているのか、恥晒し共め、全員、誅罰する」

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