fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

夜・無情を刃に乗せて


「……どう………して……」

「秋葉ァァァァア!!」
軍刀が彼女の心臓に刺さった。
背後から、そして抜かれた刀。
その凶刃の鮮血を舐める青年。
遠野シキが、実の妹を殺した。
「これで兄を求めてくれるか」

「あぁ、殺意で一杯だよ!!」

高杉晋作と戦うサーヴァントは弟がマスターであるランサーのサーヴァント『幸村』だ。
「それほどまでに世界を暴力で変えたいのか、お主のやり方は間違っておるぞぉ!!」
「それがどうした、ランサー、俺がテロリストだとしても、最後に勝った者が正義だ!」

「志貴、俺はな、遠野家の当主として戦場にて成果をあげてきた、お前も同じだろう、なのに、なぜお前だけが妹に認められ、この兄を見過ごして、弟である貴様を愛するんだ」
「それはな、シキが悲惨を極めたからだよ」
「兵隊は何をしても許される、勝てば官軍、負ければ賊軍、我々は勝ったんだ、なのに、なのになのになのに、秋葉は俺に怯えをみせるんだよ、なぜだ、こんなにも素晴らしい兄貴なのに、国を護った英雄なのに、お前の方が、優先的に、誉められ、愛され続ける!」
「お前は生命を冒涜したんだ」
「戦争とはそういうものだろ」
「お前のは殺戮どころか虐殺だったんだよ」
「敵対したら全滅させるのが筋だろうが!」
「理解不能だ」
憤怒に満ちた。
鬼の形相であった、遠野シキは狂っていた。
凶刃を、今度は弟に向けて、殺そうとした。
「偽善か、そのイカれた偽善が、腐った偽善が、秋葉の心の隙間に何をねじ込んだんだ、このクソ野郎!死ね!さっさと死に晒せ!」

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