fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

二頭狐の嘘つき、真実の蛇性


「犬だの喪服だのあれは蝙蝠の偽者だ、不才の『囮人形』だ、奴の本当に抑圧された部分、それは世界を壊したいほどの破壊衝動」

「イライラすんだよぉ」
蛇皮ジャケットの男性。 
鈍い金色、ノイズのかかった声。
遠野志貴に金属バッドが振り落とされる。
追撃としてもう片手の金属バッドがみぞうちに決まる。
「かはっ」
「俺はなぁ、イライラしやすいんだ、精神安定剤でも抑えられない、怒るって感情はな、脳髄の中の色んな液体がぐつぐつと煮えんだよ、俺は、自分から暴力を振るいたかったが、グレれば楽だった、暴れたかったんだよなぁ、ずっとずっとずっとずっとずっとこういう暴力に楽しみたかったんだからなぁ!」

潜在する戦闘狂。
陰湿な陽気こそ彼の本質なのである。
精神安定剤、それは彼にとって屈辱。
なぜなら、彼は退忍自重が出来るが一度何者かの攻撃を食らうと徹底的な反撃に出る、それがいつもやり過ぎなために、息子の祖父、父親の父と似ていった事に怯えを隠せず、母親はそれでも見捨てられずそして同情した。
虐めを受けていた。
それだけで弱い者扱いするのは自分への冒涜だと思っていた、母親の父親には窮鼠猫を噛むと言われたが事実は虎の尾を兎達が踏んだであり、そう言われて頭に虫沸いてるんじゃねぇのかと思ったぐらいだ。
彼は強さが欲しかったのだろう。
いっそ武道に励めていたら人生は変わったのかもしれない、父親には強く止められて、そんな父親にも苛立ち、母親には暴力を実際に振るっていた、無論サンドバッグだ、不良の一団として混ざったりすれば彼は救われた。
狼牙棒を持った男はそんな理想の塊であり、アンリマユに願って、生まれた存在である。
前科千犯というこの世全ての悪行をしていった犯罪者を彼は求めた。
遠野志貴はそんな彼を。
「人間の皮を被った化け物だ、さっさと剥げたら楽になったか、お前には殺人鬼の素質がない、お前は人と物の区別がつかない、だから破壊衝動だけで殺戮が出来た、今ではお前は秋葉を強姦し、暴力もふるった、もうお前は遠野家として相手しない、七夜として相手してやる、さぁかかってこいよ、魔物!!」

と罵った。

「fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く