fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

聖なる拳VS陰なる柔

「シィィィイイイ!」
「………………さぁ来い」

ルーラーと『蝙蝠』の張本人。

その決闘の舞台はビルの屋上。

「ぶるぉらぁば!」
ラスプーチンの乱撃。
その一つ一つを捌き。

そして投げる。

「ぐぁばっ!」

「私は世の無情を知っている、私は絶望すら知っている、だがその過去は、癒されもせずにいた、だが、おかげで、闇の奥地に達せれた、心の闇ならぬ闇の心、その深さは根源への穴を穿った、私は根源接続者だ、だからもう、どんな攻撃も模倣できる、見極めれる、この両目は先見性を鋭く持っているからな」

「貴様は神聖も邪悪もない、ただ凶だ!!」

「知らなかったのか、私は人類最凶の蝙蝠だ、さぁ、まだ、夜は始まったばかりだぞ」
上着を脱ぐ、細身の見た目には不気味なほどに発達した筋肉をしているが、これは20年以上に及ぶ独自のトレーニング理論により、全身の筋肉を極限まで絞り込んでピンク筋(瞬発力の白筋と持久力の赤筋の両方を併せ持つ性質の筋肉)へと変えた結果であり鬼日向さえ一目置くほどの恐るべき筋力を誇るのだ。

「このヘルブリンディの拳は絶対撃沈だ!」

ゆらゆらと悠々と由々しき残像を放った。
質量を持った残像。
どれもが、独特の柔術の構えを取っている。

「分からぬ、どれが本物か、なぞ、分からぬ、だったらやはり全部殴ればいいんだ!」

その瞬間、その攻撃の刹那。
戦士の両目をくらまされた。

隙。

投げられる。
腕が折られ。
貫手が宙に舞うラスプーチンに心臓に刺さる、それでも死なないのが彼の不死性だが、致命傷であるのには変わりない。
「無謀だぞ、私と相対した時点で愚かなり」

「愚者は貴様だ、異教徒」

殺し合いは一晩中続いた。

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