fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー
黒き昼のフォールンド・ペルソナーズ
「死にこそ意味があると悟れ、真実などどこにだって眠っている、だからこそ希望は淀み、光明は暗くなる、私は君達人そのもの」
完成されたバビロンの塔の真の屋上、切り離された孤城に住まう『墜落王』は、両目の部分は欠けて、包帯が巻かれている、同じような姉はそこに、バイブを入れて喘いでいる。
噂は昼に貯まるもの。
不安は日常で蓄積されるもの。
誰も、それを持たない者はいない。
それは、生きる上での淀みなのだ。
完全なる善も絶対なる悪も存在しない。
愛だって不変ではない。
恋だって不便なものだ。
普通とはなにも起こらない事、そこからの逸脱すべては悪いこと、非凡と言う乖離には業を背負わなければならない、押しつぶれたか、もしくはしがらみとなれば咎となる。
この物語は罪と罰の物語ではない。
咎の話。
神々の黄昏が悪しき予兆になるように。
未来が祈りによって変わりますように。
アーメン。
余談だが、マヤ神話では『世界』は爬虫類の背に乗った『家』だ、家の上は神の領域であるならば、この禍津冬木は心の海の浅瀬に、きっと、歩行するだろう、その生命体も、『墜落王』と同じく『堕落』した海王星のアルテミット・ワン、ダーク・ネプチューン・ナヘマーという巨大な鰐の背中にあった。
「昼は幻、夜の現こそ真、しかし、昼にはどんな幻想がある、現実逃避、歪んだ妄想、将来、未来、それを見れば暗い、だからこそ、その咎は怠惰、もしくは、停滞で出来ていた、アトラス院ならそれを祝福するだろうが、無理矢理閉ざされたダムは簡単に決壊する、前に進まなければ、人理を螺旋せねば」
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