fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

黄金の夜明け


「さて、お主の異能力外なる神アウターゴッドにより、自分は復活し、お主と共に平行世界を旅をしておる、ここが、お主の言う『シネマの中の世界』か、人が妖怪を見るには視覚が大切じゃ、『いる』『ある』が必要不可欠じゃからのう、お主が七人の裏切り者だとは推測できるがそれなら大戦などあっけなく終わる、新たなる戦争の形を産み出すのも可能じゃな、聖杯戦争は、何の怪異を産む?」

『妖術師』が目の前の『黄金仮面』と語る。
黄金仮面と言っても、それは道化師の仮面。
蝙蝠のようなキィキィ声のような声で喋る。
「戦争だなんて、惨劇にはマンネリは駄目だ、何より非凡が必要だ、退屈もいらないね、かといって崩壊させるなんていうのは手段が多過ぎてつまらない、さてどうしよう」

愉快犯であった。

再興した冬木のホテルの最上階のロイヤルスイートルームにその四人はいた。
残りは、顔の長い暗そうな男だ。
それは、英霊を受肉した人形だ。
もう一人はその人物と似た黒のウェービー過ぎるロングヘアと落ちくぼんだ目にやせ細った身体、上着がロングコートになったスーツを着ている男だ、二人は実は同一人物だ。

「面白い場所だな、旅行した甲斐があるぞ」
「友達の誘いを断るわけにはいかなかった」

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