fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

ヴァーサーカー・裏

宝具アイテムなんぞ使ってんじゃ…ねぇぇええええええ!」

巨大な中華式の斧。
それは、まぁ、宝具ではない。
彼の逸話はそれではなかった。
天地を作った巨人盤古の斧だ。
それにより無数の武器を落とした。
誰もが知っているチート級の宝具、今ではその持ち主であるサーヴァントのオルタ化と共に豪華さは無くなり全て漆黒の色をしていた、その闇はアンリマユの三倍であるのだ。

「なぬっ! 俺様の王の財宝ゲート・オブ・バビロン漆黒ダークが返り討ちだと!」

「しゃらくせぇ! それが英雄の武器なのか、俺は英雄殺し様なんだぜ? 四面楚歌など、もはや通り越せる修羅場よ、さぁ奥のモノを出せ、さらに魔力を放出させろ、巨大化でもしてかかってこい! そぅら!ハリーハリー!」

その城前の決戦は呆気なく終わった。
「七つの大罪・傲慢捕捉・処刑する」
ギルガメッシュ・オルタが首ちょんぱされる、その有り様を見てざまぁと思った中華の残酷過ぎたがゆえの反英霊となった黒英雄。

どうやらアサシンだ。
日本で斬首専門の処刑人と言えば真名の推測が一つしかない、しかし、誰だかは代々名を受け継ぐ家系であり、しかし彼が退魔でもある、というのはヴァーサーカーのマスターである、崇徳天皇より最低最悪なる者が悟った、『二頭狐』の親は『新皇』と名乗って第一次世界大戦の後にクーデターをしたのだ。
だからこそその胤はアバドンのようだった。

「ふむ、うらめしや、うらめしや、このわしの首を斬ろうとか? 兄め、とうとう三つ目の頭でも用意したか、まぁよい、全部纏めて、神代なる原初の理に戻してやろうか、あの汚染された聖杯のアンリマユを使ってなぁ!」

恐怖の大王。
彼は、それ。

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