fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

アヴェンジャー・陽

「今日は本当に良い夜だ」

エンハウンス、魔剣アヴェンジャーと教会製の長銃型概念武装「聖葬砲典」で武装している、ヴァンパイアハンターである彼が『シネマの中の世界』に入り聖杯戦争の監督役がいるとされる、教会に向かっただがそこには。

「助けを求めても無駄だ、逃げても無駄だ、クハハハ、アハハ、アハハハ、ハ、ハ!!」
グールの巣窟、婦警がそこに捕らわれてた。
「く、くひぃ、誰か誰か、たすけ、助けて」

「モラルの欠片もない、チンピラ、と思いきや、何を道化芝居をしているんだ、蝙蝠よ」
「エンハウンス君、歓迎する、ようこそ我々の劇場へこの禍津冬木へ喝采をくれてやる」
「問答無用だ、直ぐにでも惨殺してやる」
「おいおい、正気か?本気か?………残酷アグゼリュス  」

一斉射撃の後に蜂の巣になったエンハウンスは何事も無かったように立ち上がる。
「銃が俺みたいなのに効くとでも?」
「そうだな、アレンジを効かせようか、黒鍵に似せた、この毒釘という武器の試運転だ」
妖刀が指に挟まった六つの釘の置換によって生まれた、それは魔でありながら退魔する。
「ついに外道に堕ちたか、蝙蝠」
「どうだが………貪欲ケムダー
妖刀に魔力が上乗せされていく。
「さぁ殺し会おう、漸く待ち望んだ絶望が到来するんだ、その惨劇の贄へと、埋没しろ」

そんな彼の首を背後より斬り飛ばす。
鬼の一本角を生やした少年が斬った。

醜悪カイツール生き足掻け」

首は、元の位置に逆再生するように、正確に言えば、首無しとなった断面から黒い触手が互いに絡み合い、元の形へと本能的に戻った。

「観光案内をしよう、鬼ヶ島は受胎する!」

全ての毒釘を投げて、飛び掛かる。
毒釘という量産品ではない、二本の中東文明で使われる三日月刀の二刀流スタイルを彼は、装備した、神父服ではもはやない、学ランを腰に巻いた青い髪に赤い目の不気味さ。

それでも彼は贖罪のための十字架を吊るす。

「平和な日常も赤い霧で、これっきりー、だなんて、私は、か弱き神父な、はずでは?」

「安心しろ、自分はお前を人間扱いしてない、だから、お前の計画性は鬼畜そのもの」

「…………残念だ、君となら仲良くなれそうだったのに、まぁ隣人愛無き者は死刑です!」

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