fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

黒幕の概要


のうのうぼろう仏よ遅い
のうのうぼろう仏よ遅い

既に末法、ここに厄祭は束となり牙を向く。

幽境の地。
逢魔が時。

禍津冬木の最大の霊脈にある黒稲荷神社。
腹黒さを祀るという悪趣味な神社である。

『二頭狐』と怪談するもう一人の『妖人』
怪しげな談笑、まるで百鬼夜行のたまり場。

襤褸の和服を纏った隠者のような装い。
千年の智謀を閉じ込めた泥色の瞳。
頬には稚気と邪悪を同時に感じさせる靨がある、まるで、対極のような、二人であり同時に鏡を合わせたような奇妙な雰囲気がある。
「楷謔を弄するようじゃな」
「いやいや笑殺話じゃわい」
「ワラキアの夜か、それに桜ちゃんは、あまりにも惨かったからな、お市の悪霊を憑依をさせた、お主もそれが、良い布石だろう?」
「悪手ではない、お主を呼べて幸運だ、お主は、そうだな、『ここ』だから招かれた客か、なるほど、魑魅魍魎が集う、第三次聖杯戦争の二番煎じにはしとうないんやが………」
『二頭狐』が憂慮する。
それに対して、その妖人を『妖術師』と呼ぼう、二人は、茶を嗜みながら、血涙を、ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラと。


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