fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

ランサー

「目には目を、歯には歯を、悪には悪を」

焼却の銃の青白い炎を纏った弾丸が、悪を裁いた、焦げ炭となった、悪を侮蔑していた。
「魔術師というのは相変わらず外道に近い」

彼は魔術使いである、かつて、魔術師殺しと呼ばれた男がいたが、彼はその再来のようで、もしくはそれ以上のダークヒーローだ。
そんな彼も聖杯戦争に参加して自ら『シネマの中の世界』に入った、黒幕の一人である兄を倒すためでもあり、この聖杯戦争を『清らかに』終わらすための、英霊を召喚しようとした、それを選んだのは自分と似た者同士だと思ったからだ、同じ兄を忌もうとしても、結局、見捨てられないが因果が殺し合いをさせる、その英霊は肉体と一体化した黄金の鎧と胸元に埋め込まれた赤石が目を引く青年。
「マスター、こちらも殲滅は済んだ」
既に召喚をしてある、ランサーのクラスだ。
魔術師の巣であり、禍津冬木に根を張った、魔術倶楽部、白夜劇団のアジトの一つを、攻撃していた、そこには雑兵しかいなかった。
「ちっ、ここにもやつはいなかったか………」

実はいた。
彼が殺した中の一人だ。
平凡に見えた紅眼の男。
偽装かそれとも変装か。
焦げ終わり黒炭となった死体が甦る、あの世からこの世、彼はそのための魔術の呪詛を紡ぐ、それは暗黒カバラ、クリフォトの一部。

醜悪カイツール生き足掻け」


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