自重しない能力者

ピスダー

プロローグ

雲1つない秋の空。両親と久しぶりに行った旅行の帰りだった。バスに乗ろうとしたところ、腕に謎の模様が書かれた通り魔にあった。両親が目の前で庇うように刺されたが、案の定俺も刺された。俺が目覚めたのが推薦で受かった高校の入学式の1週間前だった。



目が覚めたと思ったら白い空間にいて、横になった体を起こすと母さんと同じ歳くらいの女性が話しかけてくる。
「気がついた?」
「あぁ…」
誰だ?背中に何か生えてるし…
「私は女神って言ったら信じる?」
え…見た目おばさんだと女神って感じしない
「あんた意外と失礼ね!」
心がよめる!?
「そうよ、とにかくあなたをここに呼んだのは能力を授けるためなの」
ぇぇええーーー!?
「能力は自分で探ってみて、じゃあねー」
そう言って手を振って消えていった。
「え、ちょっ…」
訳も分からず、視界が歪んでいく


「あっ、目を覚ました!!」
「まじか、俺ちょっと先生呼んでくる」
近くにいたのは幼稚園からの幼馴染みの榊原花梨と親友の南雲康太郎だった
看護師さん曰く、週に2、3来てくれていたという
「すまない、迷惑をかけたな」
「もう、はじめが死んだと思ったんだけどでも、良かった目を覚ましてくれて…」
俺のために泣いてくれている花梨に申し訳ないと思った
「じゃあ俺達は帰るわ、まあ、また明日来るけどな」
「ああ、ありがとう…」


花梨と康太郎が去ったあと、さっきの女神が言っていた能力について考えていた。
「なんだったんだろう、あの女神」
「能力を授けるとか言っていたな、まさかな…」

「ステータス表示」

名前 九十九 元(つくも はじめ)15歳
種族 人族
スキル 無限創造
称号 能力を持つ者

「っっキターーーーー!!!」
そして、自重しない生活が始まった

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