異世界の復讐者
7話
一番最初に聞いたのはローガンについてだった。マルク・ローガンの名前を知っているか質問するが三人とも知らないと答えた。
それから教えてもらったこの世界は秋斗が産まれ育った世界とはまるで違っていた。
まずはこの世界はエルディアと呼ばれ人族、獣族、エルフ族、龍人族、魔族の五つの種族が存在するらしい。
魔物が存在し、魔物を狩って取れた素材や魔石を売って生活する職業の冒険者がたくさんいた。
通貨は国によって違う所もあるがトリス通貨が一番広まっているらしい。
貨幣は全て硬貨で、銅貨、銀貨、金貨、白金金貨、聖王金貨と価値が上がっていく。
聖王金貨は国同士や大きな商会でしか殆ど使用しない為一般的には白金金貨までが流通している。
100トリスでパンが数個買えるらしく、感覚的には「日本円と変わらないかな?」と秋斗は思った。
100トリス 銅貨
1000トリス 銀貨
10000トリス 金貨
100000トリス 白金金貨
1000000トリス 聖王金貨
現在秋斗達は、南の大陸にある人族の治めるクルデット王国にある南西のクルドの街に向かっていた。
「もうすぐクルドの街に着くわよ。」
「おーやっと街か!」
森から数時間歩いた所で石の壁がみえてきた。
時間も夕暮れ時になってきた為秋斗はすぐに寝床を探さないといけないなと考えていた。自分一人ならまだ野宿でも良いが女の紫藤も一緒な為であった。
「姉御、そろそろ門です。身分証の準備を!」
「そう言えばあんたら身分証は持っているんだろうね?」
「身分証!無い..無いと...入れない?」
「やっぱりね。安心しな。身分証が無くても入れるよ!でも無いと銀貨三枚かかるよ」
「銀貨三枚...物品でもだめなのか?」
身分証が無いと銀貨三枚かかると聞いた秋斗は現在無一文の状態であるため物を売って入れないかとたずねる。
「あぁ大丈夫だよ。でも門での取引だと時間もかかるし安く買い叩かれるからね、今回は私が立て替えてあげるさ、でもねあんたも女連れで旅するなら、無一文はいけないよ?
」
「ありがと。きおつけるよ」
「あ、ありがとうございます。」
今回は代わりに払ってあげるが無一文で旅をする秋斗に注意するエルダ。
そんなエルダに秋斗と紫藤はお礼を言う。
「なに、命の恩人だからね。街に入ったらギルドに行って身分証を作るんだね。ギルドに入ってれば街に入るにもお金がかからないからね。」
「ギルドに入ってればかからないのか..だがそんなんで街の運営はどうにかなるのか?」
「この変は戦争地域からも遠いし、冒険者が売りさばいた金から1割ギルドに徴収されそっから国にいくらか納める事になってるのさ」
この国でははおもに領内からとれる火炎石を国内外で販売する利益と各ギルドから納められる税によって運営されてきた。
「なるほど。身分証も必要だし中に入ったら冒険者ギルドに行くとするか。」
「但し冒険者ギルドのみだよ。商人ギルドの場合はランクで違うらしいから興味があるなら行ってみな。」
ギルドには魔物を狩ったり依頼を受けたりして金銭を稼ぐ冒険者ギルドと商人達で運営される商人ギルドがあるとの事。
街に入るための検査の為並んでいた一同は前が終わった事で検査を受ける。
「お、エルダ達かじゃねぇか!今日は人数が多いな!パーティー増やしたのか?」
「オークの群れに襲われてねぇ、この子らにたすけの貰ったお礼に街まで案内したわけさ。」
「なに!?オークの群れ!?よく無事だったな...この子達が?」
「初めまして秋斗と言います。三人とも田舎者の村からやってきた為身分証がありません。身分証は中に入ったらギルドで作りたいと思います。」
「お、おう。やけに丁寧な挨拶だな、この服も..貴族みたいな奴だなはははっ」
検査する門兵に、服装を怪しまれ、一緒ドキッとするも優秀な門兵では無いらしく、何とか無事通れた。
「とりあえずギルド行って素材の買取りをしてしまおうかい。こっちでやってるからあんたらは身分証作っておきな。」
「わかった。てか本当に全部貰っていいのか?俺らだけだったらここまで運んでこれなかったぞ?」
無一文の秋斗達を思ってか、運んできたオークの素材の売却金は全て秋斗達に渡すと道中言われていた。
さすがに全部は貰らいずらい秋斗、倒したのは自分らだが、解体してここまで運んでこれたのはエルダ達鬼蛇のメンバーがいたからだ。
「いいかい?冒険者ってのは信用が第一なんだわさ。命を助けて貰ってお礼もしないなんて事が広まってみな、私らに依頼しようなんて人はいなくなっちまうよ。なっ二人とも?」
「はっい!」
「あっしは少しばかり貰ってぐはさっ!も、もちろんです。」
エルダの言葉にセーニャが頷きトーヤは強制的に同意させられる。
「わ、わかったよ。じゃ紫藤さん行こうか。秋丸は外で待ってて。」
「うん。」
「了解しました。マイマスター」
受付には愛想の良さそうな人族のおねーさんがいた。
「こんにちは身分証を作りたいので冒険者登録をしたいんですが?」
「こんにちは。ではこちらの用紙にお名前と年齢を記入下さい。代筆はご利用ですか?」
秋斗は代筆をお願いしようとしたがなぜか文字がわかり書く事ができた。
(翻訳魔法のおかげか...)
「書けましたらこちらのカードに針で血を一滴お願いします。」
二人とも記入し血を足らすとカードに名前と年齢とギルドランクが表示された。
「こちらが冒険者ギルドカードになります。なくした場合再発行に手数料がかかりますので無くさないようにおきおつけ下さい。」
他人がカードを持つと色が黒く光るらしく、なりすまし対策として使用されているそうだ。
それから冒険者の注意事項を教えられた。
1ギルドは冒険者同士の争いには不介入(犯罪などは別)
2緊張依頼は断る事が原則不可
3依頼によっておきた不利益はギルドは一切保証しない。
基本はこの三原則に後の細かい注意事項とランクについて説明をうけた。
ランクはFランクから始まり最高はSSランクになる。
現在SSランクは世界中で7名しかいないそうだ。
秋斗はもっと詳しく知りたかったが日が落ち始め宿を取らなければと思いギルドを出る。出口では鬼蛇のメンバーと秋丸君8号改が待っていた。
「ほら!金貨8枚に銀貨3枚」
「ありがと。宿を探してるんだけどどっか良いところあるかな?」
「なら銀楼亭がおすすめだよ。値段も手頃だしメシも旨いからね。この先まっすぐ行った左手にあるよ」
エルダ達からオークの素材の買取り金を貰いおすすめの宿を教えてもらった。エルダ達は安い集合住宅で一緒に生活をしているそうだ。
食事に誘われたが今日は疲れている為、断り宿むかった。
「いらっしゃい食事かい?泊まり?」
「泊まりと食事をお願いします。。」
「あいよ!一部屋一泊銀貨3枚食事は朝夕の二食で銀貨1枚だよ」
「二部屋お願いします。」
とりあえず三日分で金貨2枚銀貨4枚を支払った。
食事を食べ終わり秋斗は自分の部屋で、これからの事を考えていた。マルクに連れていかれた里香の事を考えるとどうしようもない不安にかられる。
「コンコン。わたし由衣です。入っていいかな?」
「あぁどうぞ」
紫藤が秋斗の部屋にやってきた。部屋に入ると紫藤は今日1日の事を話しだした。
「今日1日いろんな事がありすぎてさすがに疲れたね?」
「あぁそうだね....」
「ご飯美味しかったね?」
「あぁそうだね....」
先ほどから里香の事が頭にあるのか言葉に力がない。
「パシッ」
「えっ!いったっ..紫藤さん?」
まさかの紫藤からビンタが秋斗の頬を赤く染める。
「柊君!今日から秋斗って呼ぶから!わたしの事も由衣って呼ぶように!」
「はい?」
ビンタされたと思ったら次はなぜか名前の呼び方を変えると宣言され戸惑う秋斗。
「この世界で里香ちゃんを探すなら絶対に力が必要だと思うの。だからお互い気遣いは無し!いい!わかった!?」
「は、はい。そうだね...うん。そうだな!」
里香を探すために旅をしなければならないだろう。旅をするにはお金もかかる。
冒険者として稼ぐにもお互いに気を使っている余裕などないはずだ。
由衣は落ち込んでいた秋斗にビンタをし、気遣いをしない用にしようと提案した。
秋斗も同意しこれからはお互いしたの名前で呼ぶ事にし、明日からはまずは力をつける事にした。
それから教えてもらったこの世界は秋斗が産まれ育った世界とはまるで違っていた。
まずはこの世界はエルディアと呼ばれ人族、獣族、エルフ族、龍人族、魔族の五つの種族が存在するらしい。
魔物が存在し、魔物を狩って取れた素材や魔石を売って生活する職業の冒険者がたくさんいた。
通貨は国によって違う所もあるがトリス通貨が一番広まっているらしい。
貨幣は全て硬貨で、銅貨、銀貨、金貨、白金金貨、聖王金貨と価値が上がっていく。
聖王金貨は国同士や大きな商会でしか殆ど使用しない為一般的には白金金貨までが流通している。
100トリスでパンが数個買えるらしく、感覚的には「日本円と変わらないかな?」と秋斗は思った。
100トリス 銅貨
1000トリス 銀貨
10000トリス 金貨
100000トリス 白金金貨
1000000トリス 聖王金貨
現在秋斗達は、南の大陸にある人族の治めるクルデット王国にある南西のクルドの街に向かっていた。
「もうすぐクルドの街に着くわよ。」
「おーやっと街か!」
森から数時間歩いた所で石の壁がみえてきた。
時間も夕暮れ時になってきた為秋斗はすぐに寝床を探さないといけないなと考えていた。自分一人ならまだ野宿でも良いが女の紫藤も一緒な為であった。
「姉御、そろそろ門です。身分証の準備を!」
「そう言えばあんたら身分証は持っているんだろうね?」
「身分証!無い..無いと...入れない?」
「やっぱりね。安心しな。身分証が無くても入れるよ!でも無いと銀貨三枚かかるよ」
「銀貨三枚...物品でもだめなのか?」
身分証が無いと銀貨三枚かかると聞いた秋斗は現在無一文の状態であるため物を売って入れないかとたずねる。
「あぁ大丈夫だよ。でも門での取引だと時間もかかるし安く買い叩かれるからね、今回は私が立て替えてあげるさ、でもねあんたも女連れで旅するなら、無一文はいけないよ?
」
「ありがと。きおつけるよ」
「あ、ありがとうございます。」
今回は代わりに払ってあげるが無一文で旅をする秋斗に注意するエルダ。
そんなエルダに秋斗と紫藤はお礼を言う。
「なに、命の恩人だからね。街に入ったらギルドに行って身分証を作るんだね。ギルドに入ってれば街に入るにもお金がかからないからね。」
「ギルドに入ってればかからないのか..だがそんなんで街の運営はどうにかなるのか?」
「この変は戦争地域からも遠いし、冒険者が売りさばいた金から1割ギルドに徴収されそっから国にいくらか納める事になってるのさ」
この国でははおもに領内からとれる火炎石を国内外で販売する利益と各ギルドから納められる税によって運営されてきた。
「なるほど。身分証も必要だし中に入ったら冒険者ギルドに行くとするか。」
「但し冒険者ギルドのみだよ。商人ギルドの場合はランクで違うらしいから興味があるなら行ってみな。」
ギルドには魔物を狩ったり依頼を受けたりして金銭を稼ぐ冒険者ギルドと商人達で運営される商人ギルドがあるとの事。
街に入るための検査の為並んでいた一同は前が終わった事で検査を受ける。
「お、エルダ達かじゃねぇか!今日は人数が多いな!パーティー増やしたのか?」
「オークの群れに襲われてねぇ、この子らにたすけの貰ったお礼に街まで案内したわけさ。」
「なに!?オークの群れ!?よく無事だったな...この子達が?」
「初めまして秋斗と言います。三人とも田舎者の村からやってきた為身分証がありません。身分証は中に入ったらギルドで作りたいと思います。」
「お、おう。やけに丁寧な挨拶だな、この服も..貴族みたいな奴だなはははっ」
検査する門兵に、服装を怪しまれ、一緒ドキッとするも優秀な門兵では無いらしく、何とか無事通れた。
「とりあえずギルド行って素材の買取りをしてしまおうかい。こっちでやってるからあんたらは身分証作っておきな。」
「わかった。てか本当に全部貰っていいのか?俺らだけだったらここまで運んでこれなかったぞ?」
無一文の秋斗達を思ってか、運んできたオークの素材の売却金は全て秋斗達に渡すと道中言われていた。
さすがに全部は貰らいずらい秋斗、倒したのは自分らだが、解体してここまで運んでこれたのはエルダ達鬼蛇のメンバーがいたからだ。
「いいかい?冒険者ってのは信用が第一なんだわさ。命を助けて貰ってお礼もしないなんて事が広まってみな、私らに依頼しようなんて人はいなくなっちまうよ。なっ二人とも?」
「はっい!」
「あっしは少しばかり貰ってぐはさっ!も、もちろんです。」
エルダの言葉にセーニャが頷きトーヤは強制的に同意させられる。
「わ、わかったよ。じゃ紫藤さん行こうか。秋丸は外で待ってて。」
「うん。」
「了解しました。マイマスター」
受付には愛想の良さそうな人族のおねーさんがいた。
「こんにちは身分証を作りたいので冒険者登録をしたいんですが?」
「こんにちは。ではこちらの用紙にお名前と年齢を記入下さい。代筆はご利用ですか?」
秋斗は代筆をお願いしようとしたがなぜか文字がわかり書く事ができた。
(翻訳魔法のおかげか...)
「書けましたらこちらのカードに針で血を一滴お願いします。」
二人とも記入し血を足らすとカードに名前と年齢とギルドランクが表示された。
「こちらが冒険者ギルドカードになります。なくした場合再発行に手数料がかかりますので無くさないようにおきおつけ下さい。」
他人がカードを持つと色が黒く光るらしく、なりすまし対策として使用されているそうだ。
それから冒険者の注意事項を教えられた。
1ギルドは冒険者同士の争いには不介入(犯罪などは別)
2緊張依頼は断る事が原則不可
3依頼によっておきた不利益はギルドは一切保証しない。
基本はこの三原則に後の細かい注意事項とランクについて説明をうけた。
ランクはFランクから始まり最高はSSランクになる。
現在SSランクは世界中で7名しかいないそうだ。
秋斗はもっと詳しく知りたかったが日が落ち始め宿を取らなければと思いギルドを出る。出口では鬼蛇のメンバーと秋丸君8号改が待っていた。
「ほら!金貨8枚に銀貨3枚」
「ありがと。宿を探してるんだけどどっか良いところあるかな?」
「なら銀楼亭がおすすめだよ。値段も手頃だしメシも旨いからね。この先まっすぐ行った左手にあるよ」
エルダ達からオークの素材の買取り金を貰いおすすめの宿を教えてもらった。エルダ達は安い集合住宅で一緒に生活をしているそうだ。
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「いらっしゃい食事かい?泊まり?」
「泊まりと食事をお願いします。。」
「あいよ!一部屋一泊銀貨3枚食事は朝夕の二食で銀貨1枚だよ」
「二部屋お願いします。」
とりあえず三日分で金貨2枚銀貨4枚を支払った。
食事を食べ終わり秋斗は自分の部屋で、これからの事を考えていた。マルクに連れていかれた里香の事を考えるとどうしようもない不安にかられる。
「コンコン。わたし由衣です。入っていいかな?」
「あぁどうぞ」
紫藤が秋斗の部屋にやってきた。部屋に入ると紫藤は今日1日の事を話しだした。
「今日1日いろんな事がありすぎてさすがに疲れたね?」
「あぁそうだね....」
「ご飯美味しかったね?」
「あぁそうだね....」
先ほどから里香の事が頭にあるのか言葉に力がない。
「パシッ」
「えっ!いったっ..紫藤さん?」
まさかの紫藤からビンタが秋斗の頬を赤く染める。
「柊君!今日から秋斗って呼ぶから!わたしの事も由衣って呼ぶように!」
「はい?」
ビンタされたと思ったら次はなぜか名前の呼び方を変えると宣言され戸惑う秋斗。
「この世界で里香ちゃんを探すなら絶対に力が必要だと思うの。だからお互い気遣いは無し!いい!わかった!?」
「は、はい。そうだね...うん。そうだな!」
里香を探すために旅をしなければならないだろう。旅をするにはお金もかかる。
冒険者として稼ぐにもお互いに気を使っている余裕などないはずだ。
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