正反対の僕と彼女~2人の関係の行方~
#2 1.夏休みスタート~今年もまた~
7月も今日を残すのみ。僕は夏休みの宿題を終え、ソファーで友人から渡された本を読んでいた。エアコンの利いた部屋で何に追われるでもなく、本を楽しめるこの時間はまさに至福だ。幸いなことに、ゆいねえも今日は部活に顔を出していていない。
「面白かったー」
晴人は思いっきり体を伸ばし、読後の喪失感に浸り、また別の本を読み始める。
「そういえば本のレビュー書かないといけないんだっけ」
晴人は体を起こすと、仕方ないなぁと言いながら机に向かい読んだ感想とあらすじ等を纏めていく。
「ただいまー、はるくん」
「おかえり、ゆいねえ」
「はるくん、なに書いてるのー」
「読書同好会が文化祭で、本のレビューを展示するからそれをね」
「読書同好会か、そういえば入ったんだね」
「入るように言ったのはゆいねえだよね」
晴人は、溜め息をつきながらキッチンで紅茶を淹れる。
「姉さんも紅茶飲むでしょ?」
「うん、飲むよ。はるくんよろしくね」
晴人は2人分のマグカップを用意して、紅茶を注いでいく。その間に結華は制服を脱ぎ散らかし、いつものように下着に軽い上着を羽織った姿に着替える。
「ゆいねえ、紅茶入ったよ。ってまともに服着てよ」
「いいじゃん、紅茶ありがとー」
結華はいつものごとく、晴人に抱き着く。晴人はそろそろやめてほしいな、と思いながらソファーに戻る。
「はるくんが冷たい。やっぱり倦怠期ってやつかな」
「本の続き読むから。ゆいねえは少し勉強でもしたら? 課題終わったの?」
「あと少しだから終わらせてくる」
ふう、ようやくいったか。ゆっくり本の続き読もう。
晴人はまたのんびりと読書に戻った。しかし、結華が家に入るのだ。そう長い時間のんびり出来る訳もない。1時間ほど経って課題を終えた結華は再びリビングに戻って来た。
「はるくん、課題終わったしご飯作るけど何食べたい?」
「えっ、ああ。もうこんな時間か。冷蔵庫の中になんかあったっけ? あり合わせでいいよ」
「あり合わせねぇ」
結華は冷蔵庫の中身をすべて出すと、それらとにらめっこするように眺めながら、うなりを上げていたがようやく決まったようで料理に集中しだす。晴人は今日読めるのは料理終わるまでかといい、再び本に集中する。
それから数十分。晴人がその本を読み終えると同じくらいに夕飯は完成し、晴人はテーブルに着いた。
「「いただきます」」
晴人は読後の喪失感に、半分ほど浸りながら夕飯を食べていた。そんな中今年も結華は、晴人の平穏な夏休みをぶち壊す。
「はるくん、今年は海に行って、温泉にも行くよ。いつものメンバーと美好ちゃん誘ったんだけど佳奈ちゃんも、美好ちゃんも受験勉強がって断られちゃったよ」
「じゃあ、誰と行くのさ? ゆいねえと2人?」
結華は毎年晴人と友人を連れて、夏休みに遊びに行く。最も毎年振り回されてるのは、晴人だけではあるが。
「それも悪くないな。だけど、今回はね泉ちゃんと、美優ちゃん、それと大河君が一緒に行くことに」
「僕の知り合いしかいないじゃん」
「はるくんの知り合いに声かけたからね」
「そっか。まあ、迷惑かけないでね」
「はるくん、失礼だから。私最年長だよ」
「だからだよ。それと恰好気を付けて。その恰好とかやめてよ」
「興奮しちゃうから?」
「恥ずかしいからだよ」
晴人は声を少し荒げて言う。
「いいじゃん、別に。女子とも遊べるよ。私の監視下だけどね」
「恥さらしにならないようにしてよ」
「私にだって姉としてのプライドが」
「ならもう少し気を付けてよ」
しかし、泉さんに習志野さん、大河君、それにゆいねえってなんだかすごく疲れそうだなぁ。それに今年の夏休みは一波乱ありそうだ。
「面白かったー」
晴人は思いっきり体を伸ばし、読後の喪失感に浸り、また別の本を読み始める。
「そういえば本のレビュー書かないといけないんだっけ」
晴人は体を起こすと、仕方ないなぁと言いながら机に向かい読んだ感想とあらすじ等を纏めていく。
「ただいまー、はるくん」
「おかえり、ゆいねえ」
「はるくん、なに書いてるのー」
「読書同好会が文化祭で、本のレビューを展示するからそれをね」
「読書同好会か、そういえば入ったんだね」
「入るように言ったのはゆいねえだよね」
晴人は、溜め息をつきながらキッチンで紅茶を淹れる。
「姉さんも紅茶飲むでしょ?」
「うん、飲むよ。はるくんよろしくね」
晴人は2人分のマグカップを用意して、紅茶を注いでいく。その間に結華は制服を脱ぎ散らかし、いつものように下着に軽い上着を羽織った姿に着替える。
「ゆいねえ、紅茶入ったよ。ってまともに服着てよ」
「いいじゃん、紅茶ありがとー」
結華はいつものごとく、晴人に抱き着く。晴人はそろそろやめてほしいな、と思いながらソファーに戻る。
「はるくんが冷たい。やっぱり倦怠期ってやつかな」
「本の続き読むから。ゆいねえは少し勉強でもしたら? 課題終わったの?」
「あと少しだから終わらせてくる」
ふう、ようやくいったか。ゆっくり本の続き読もう。
晴人はまたのんびりと読書に戻った。しかし、結華が家に入るのだ。そう長い時間のんびり出来る訳もない。1時間ほど経って課題を終えた結華は再びリビングに戻って来た。
「はるくん、課題終わったしご飯作るけど何食べたい?」
「えっ、ああ。もうこんな時間か。冷蔵庫の中になんかあったっけ? あり合わせでいいよ」
「あり合わせねぇ」
結華は冷蔵庫の中身をすべて出すと、それらとにらめっこするように眺めながら、うなりを上げていたがようやく決まったようで料理に集中しだす。晴人は今日読めるのは料理終わるまでかといい、再び本に集中する。
それから数十分。晴人がその本を読み終えると同じくらいに夕飯は完成し、晴人はテーブルに着いた。
「「いただきます」」
晴人は読後の喪失感に、半分ほど浸りながら夕飯を食べていた。そんな中今年も結華は、晴人の平穏な夏休みをぶち壊す。
「はるくん、今年は海に行って、温泉にも行くよ。いつものメンバーと美好ちゃん誘ったんだけど佳奈ちゃんも、美好ちゃんも受験勉強がって断られちゃったよ」
「じゃあ、誰と行くのさ? ゆいねえと2人?」
結華は毎年晴人と友人を連れて、夏休みに遊びに行く。最も毎年振り回されてるのは、晴人だけではあるが。
「それも悪くないな。だけど、今回はね泉ちゃんと、美優ちゃん、それと大河君が一緒に行くことに」
「僕の知り合いしかいないじゃん」
「はるくんの知り合いに声かけたからね」
「そっか。まあ、迷惑かけないでね」
「はるくん、失礼だから。私最年長だよ」
「だからだよ。それと恰好気を付けて。その恰好とかやめてよ」
「興奮しちゃうから?」
「恥ずかしいからだよ」
晴人は声を少し荒げて言う。
「いいじゃん、別に。女子とも遊べるよ。私の監視下だけどね」
「恥さらしにならないようにしてよ」
「私にだって姉としてのプライドが」
「ならもう少し気を付けてよ」
しかし、泉さんに習志野さん、大河君、それにゆいねえってなんだかすごく疲れそうだなぁ。それに今年の夏休みは一波乱ありそうだ。
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